2024年度通訳案内士試験合格体験レポート

『過去問詳解』楽しく精読、PEPで学んで最終合格

  • 1. 自己紹介Y様(東京都在住)
  • 合格者体験談

    都内でサラリーマンをやっています。10年以上前、英語圏に3年間の駐在経験がありますが、それほど英語が上達することもありませんでした。全国通訳案内士の勉強を始める前の2023年春時点の英語力は、TOEICで850点ほどでした。受験のきっかけは、外国の方と雑談する機会があった際、日本の伝統行事などをうまく説明できず、いつか勉強してみたいと思っていたことです。2023年春から、自分なりに情報を集めて計画的に勉強を始めました。仕事をしながらだと、一次試験の5科目を同時に勉強するのは無理だと思い、歴史や地理といった免除科目を増やしていくことにしました。2023年秋に国内旅行業務取扱管理者に合格、また歴史能力検定2級は翌2024年初に合格しました。この時期から、1年後の二次口述試験を念頭に置いていました。夏に行われる一次筆記試験の英語を受験するか迷いましたが、春から夏にかけては仕事の繁忙期ということもあり、結局TOEICでの免除を目指しました。TOEICのスピーキング&ライティングを受験し、2024年5月にライティングで190点を取って免除資格を得ました。8月の一般常識と通訳案内の実務試験については、『観光白書』や『観光庁研修テキスト』を熟読。さらに、市販の経済や政治の用語集なども読み、これらと過去問の傾向を突き合わせる作業を行いました。結果、運よく一次試験を突破できました。

  • 2. PEP英語学校との出会い
  • 上記のように、一次試験については、早い段階で、ある程度勉強の計画を立てやすかったものの、二次口述試験については皆目見当がつきませんでした。インターネット情報も少なく、書店に行っても二次口述対策の本は皆無でした。一体どうすればよいのかと思っていたところ、YouTubeで杉森先生の動画を拝見し、PEP英語学校に連絡を取りました。まず二次口述試験の概要に関する動画を拝見したところ、プレゼンテーション、通訳、実務質疑には特殊な技術が必要で、自力で学習することは不可能であることがすぐにわかり、すぐ入会することに決めました(※受験者の中には自力学習で対応できるような外国語の達人の方もいらっしゃるとは思いますが、私自身の英語レベルでは全然太刀打ちできないものだとわかりました)。

  • 3. 講座、教材、教授法で役に立った点
  • <教材>
    まず、二次口述試験対策としてどのような方向性で勉強をしたらいいかについて、「二次口述特別動画セミナー」がとても参考になりました。第1~10講まであり、プレゼンテーション、通訳、実務質疑、への対応策として、どのような技術が必要なのか、理論的に説明がなされます。私にとっては、「通訳聴き」や「3つは全く異なる言語活動」等、初めて聞く話ばかりでしたので、分からない部分については、何度も聞いて理解するようにしました。

    また、テキスト教材である『二次口述過去問詳解』もとても充実しています。受講を始める際に、2013年版から直近のものまでが必携テキストに指定されており、教材の多さに驚きました。しかし、過去問研究にあたり理解が進むにつれ事象の重要性に気づくごとに、教材を開いて確認することが多くなり、結局その大半を精読することになりました。

    二次口述過去問詳解ダイジェスト モデルプレゼン 二次口述過去問詳解ダイジェスト 二次口述過去問詳解上 過去問詳解上

    <個人レッスン>
    個人レッスンについては、2023年12月から毎週土曜日に30分、Zoomで受講し、二次口述試験の直前まで1年間続けました。

    杉森先生は、プレゼン、通訳、実務の全課題において、何年に、どの問題が、過去何回出たのか、全て把握されています(レッスン中に参照年を教えてくださるのですが、過去の出題を全て覚えていらっしゃることに、私は驚きを隠せませんでした)。

    上記2.でも少しご説明したとおり、それぞれの課題には特殊な技術が必要です。受講開始後の数か月は、プレゼンテーションにしても通訳課題にしても、今から思えば、私の解答レベルは箸にも棒にもかからなかった状態だったと思います。それでも、プレゼンテーションのフォーマットの作り方や通訳課題について、時間を測り本番さながらの演習を継続し、杉森先生に丁寧にご指導いただいたおかげで、徐々に力がついてきました。また、2024年6月から「動画ホーダイ」に加入し、通訳の過去問はすべて解きました。これも非常に有用でした。

    <教材の楽しさがゆえのモチベーション維持>
    PEPの教材での学習は、自分にとって日本の歴史や文化の意義を再発見する楽しみでもありました。教材に書かれている観光地や史跡(皇居、浮世絵、鎌倉のお寺、日光、ラーメン屋など)について、かなりの頻度で実際に行ってみたりして、テキストを自分なりに補足しました。(杉森先生のスイカレジュメの「守・破・離」の入り口という感じでしょうか)

    動画ホーダイ
  • 4. 二次口述本試験の様子
  • 二次口述本試験に臨むにあたり、杉森先生からいただいた激励のお手紙で勇気づけていただいただけでなく、同封されていた身だしなみを整える小道具(「合格手鏡」と「合格カイロ」)を使い、試験対策も身だしなみも、自分なりに最善の努力をしました。

    会場に着いてからも、受付などの手続きは、『二次口述過去問詳解』に詳細に書いてあったとおりだったので、ストレスなく会場に到着できました。

    しかしながら、初めての受験で緊張しすぎたせいか、講堂での指定の席に着いた瞬間に頭が真っ白になりかけました。これはいけないと思い、自分が準備してきたプレゼンテーションのまとめノートを再度読み直すことで何とか自分を取り戻しました。面接室に入り、外国人と日本人の試験官に挨拶したところ、ご両名ともとても優しそうな印象でした。

    試験官から渡されたプレゼンテーションのお題は、「津田梅子」、「平等院鳳凰堂」、「豆まき」でした。このうち、「津田梅子」と「平等院鳳凰堂」は準備ができていました。「津田梅子」については、最新版テキストの『二次口述過去問詳解(令和5年度)』に、「新札(渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎)については出題が予想される」と書いてあったので、念のため、それぞれの新札の表面だけでなく裏面も含めて、自分なりにプレゼンテーションを作成し準備しておきました。また、「平等院鳳凰堂」については、「二次口述特別動画セミナー」の第8講の「出題予想」で先生から口頭で言及があったものですし、また、個人レッスンでも出題していただいたことがあり、こちらも準備がありました。結局、プレゼン後の質疑での解答のしやすさを考慮し、瞬時に「津田梅子」に決めました。緊張していたので早口になってしまったかもしれず、どのくらいの時間でプレゼンしたのかわかりません。ただ、時間切れにもならなかったので、いつも先生と時間を測って練習しているとおり1分45秒くらいだったんじゃないかと思います。

    通訳の出題は、「お花見」でした。「お花見」自体は、2018年度のプレゼンテーションで出題されており、個人レッスンの中でも練習したことがあったので、準備はしてありました。先生がいつも口を酸っぱくして仰っているとおり、まさに「過去問は繰り返し出題される」でした。今回の出題では、日本の花見が外国での公共の場での飲酒は禁じられていることと比較されている、という点で、若干の内容的な違いはありましたが、大きな傷を負うことなしにそれなりに解答できたと思います。

    最後の実務質疑も「お花見」に関することで、課題解決型の「すでに桜が散ってしまっているがどうしたらいいか」でした。過去問として、「東京の桜がすでに終わっていた」というのが2019年に出題されていますので、それを今回の「関西」に置き換えた感じで解答しました。

  • 5. 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 二次口述試験での合格は、杉森先生のご指導とテキストがなければ、なしえないものでした。個人レッスンにおける、私のクオリティの低い解答にも、粘り強くご指導にあたっていただき、ここまで導いていただいた先生には感謝の念しかございません。

    今後は日本の歴史や文化について、さらに上を目指して勉強を継続していきたいと思います。

    プレゼンテーションは出題範囲が限りなく広く、今年のように過去問からの出題がそれほど多くない年だと、受験生にとってはかなり厳しいといえます。しかし、それでも過去問を勉強することは基本中の基本であり、そのための教材として、杉森先生自ら執筆している『二次口述過去問詳解』は素晴らしいテキストだと思います。

    私の場合、二次口述試験対策は一貫してPEP英語学校のものしか使用しておらず、他の学校がどのようなテキストを使用しているのか存じておりません。しかし、少なくとも私にとって、PEPのテキストで学ぶことにより日本の歴史や文化のアイデンティティの再発見ができ、とても楽しく勉強を続けることができました。

質・量ともに圧巻の『モデルプレゼン』!
PEPで日本を再発見

  • 1. 自己紹介I 様(京都府在住、男性)
  • 合格者体験談

    60歳定年退職を機に、これからの10年間、社会での活躍、貢献を続けるためのステップとして全国通訳案内士資格の取得を志しました。18年間の海外勤務での異文化体験を通じて、逆に日本の歴史、伝統、文化に対する興味が深まり、日本と海外を繋げる接点として活動していきたいとの思いでした。今回が初めての受験で、一次試験では英語を含む全科目を受験しました。

  • 2. PEP英語学校との出会い
  • 一次試験終了後、二次試験に向けた準備を始めましたが、過去の試験問題を見て、現状ではとても太刀打ちできないと感じ、合格者体験談を参考に勉強法を検討しました。語学の勉強は最終的には自分で地道に積み上げていくしかないと思います。しかし3ヶ月程の限られた時間の中で、合格するために必要なレベルと自分のギャップを認識しながら、それを埋めるための学習を的確に導いていただける場として、PEP英語学校のシステムと杉森先生の個人Skypeレッスンが最適だと考えました。

  • 3. PEP英語学校の講座・教材・教授法で良かった点、役に立った点、その他の感想
  • 先ず、「2024二次口述特別動画セミナー」で試験の全体像、各課題(プレゼン、逐次通訳、実務質疑)について合格のためにどう準備を進めていけばよいか、を具体的にイメージした上で、実際の個人Skypeレッスンに入っていく流れが大変よいと思いました。ほぼ1週間毎に受講したSkypeレッスンは、前回レッスンからの自習でどれだけの上積みができたかを測る場、といった意識で受けていました。レッスン中の杉森先生のご指導やアドバイスはすべて動画セミナーで解説された内容を踏まえたものなので、限られたSkypeレッスン時間の中でもすぐに課題を認識でき、そこを意識して次回レッスンまでに重点学習する流れが作れました。

    モデルプレゼンテーション モデルプレゼンテーション モデルプレゼンテーション モデルプレゼンテーション モデルプレゼンテーション

    教材については、何といっても『モデル・プレゼンテーション集』の質、量の充実が圧倒的だと思います。プレゼンテーションの型、制限時間を踏まえた構成、テーマ毎の視点や主題が明快で、本当に勉強になりました。同書のあちこちに、杉森先生がそれぞれのテーマの場所で撮られた写真をお見受けしますが、実際にその場所に足を運ばれてこの内容が書かれているのだな、と思いを巡らせました。付属のCD音声はスマホにダウンロードさせていただき、移動中や車の中でもBGMの様に流していたので、試験直前まで杉森先生のお声を聴かない日はなかったです。

    私は京都在住で、周辺に観光スポットはたくさんあります。これらの近くを通るたびに「ここを英語で説明するとしたらどうなるか?」と自然に考えるようになりました。受験に際しては、自分が実際に口に出しやすい語彙、構文、速度と分量でのテーマ毎ドラフトを130ほど準備して臨みました。

    また「動画ホーダイ」は主に通訳の練習で活用させていただきました。

    動画ホーダイ

    Skypeレッスンもそうですが、実際の受験の状況、流れ、時間配分を再現して模擬的に学習できるので、ここで失敗をたくさんしておいて、そこを意識して改善強化した上で本番に臨む事ができたのは、今振り返ると大変有意義だったと思います。

    全体を通して、過去問を真摯に検討して、それに対してしっかりと準備をしておく、という形が徹底されていると思います。過去問=基本の型として、それを身につけておけば実践での応用も可、というのは、今回受験してみて実感した所です。

    二次口述過去問詳解ダイジェスト モデルプレゼン 二次口述過去問詳解ダイジェスト 二次口述過去問詳解上 過去問詳解上
  • 4. 二次口述本試験の様子
  • 入室から試験官による説明、注意事項、試験開始から進行まで、すべてPEPの動画やSkypeレッスンで繰り返し模擬体験していたので、余分な神経を使うことなく、試験の内容に集中して入っていけました。振り返って、これはかなり大きなポイントではなかったかと思います。二次試験は10分間ほどの短い時間の中、初対面の試験官を相手にプレゼン、質疑応答、逐次通訳、シチュエーションと違う種類の課題に相対することになり、プレゼンテーマ、通訳課題もその場で見て聞いて、即座に対応する事になります。特に、逐次通訳はかなりのレベルの集中力が必要で、疲れて集中力が落ちたりするとガクッと精度が落ちる事を、Skype個人レッスンや自習でも経験していました。

    プレゼンでは「鱧」を選択しました。過去問テーマ「懐石料理」のプレゼン準備で、京都の季節の食材として鱧を取り上げていたので、それを上手く応用してプレゼンと質疑応答をやりきる事ができました。元々、食のテーマはあまり得意ではなかったのですが、食は話題を盛り上げやすいから出題されたらぜひ話せるように、との杉森先生からのアドバイスが効きました。

    実務質疑では、「初めての地震を経験して不安になっているご夫婦」というシチュエーションが出題されました。ここでは、レッスンでアドバイスされた「相手に寄り添って会話を進めること」を意識しました。私はどうしても長々と一方通行で説明したがる癖があり、試験中もそうなりかけたのですが、上手くブレーキをかけてコミュニケーションに持って行けたかなと思います。

  • 5. 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 思い立って昨年6月末に願書を提出してから二次口述受験まで、正味5ヶ月程の短くも濃い受験生活でしたが、PEP英語学校の杉森先生のご指導とご支援、家族の理解と協力を得て、幸運にも合格することができました。結果はもちろんですが、受験勉強を通じて日本にある魅力と価値について、改めて多くの学びや発見が得られた事が本当に大きな財産だと実感しています。広島平和記念館等、受験勉強中に初めて行ってみた場所も多くあります。定年退職後の受験という立場から、一発勝負の決心であくまで結果にこだわって臨みましたが、言語や文化の違う6カ国で生活、仕事をした後で、改めて日本の魅力を再認識する機会をいただけた事に深く感謝しています。この経験と結果を生かせるよう、しっかり進んで行きたいと思います。

PEPのレッスンと教材-繰り返すほど顕るその真価

  • 1. 自己紹介K 様(東京都在住)
  • 合格者体験談

    私は、2023年度に初めて全国通訳案内士試験を受験しました。それまでに、英検1級を取得していたので、一次筆記試験では英語は免除で、残りの実務、一般常識、日本地理、歴史を受験し、合格しました。しかし、二次口述試験に不合格となり、その壁の高さを痛感しました。2024年度は、PEPの講座の存在を知り、7月から杉森先生のご指導をいただき、おかげさまで、今回、二次口述試験に合格いたしました。

  • 2. PEP英語学校との出会い
  • ネットでPEPの講座の存在を知りました。そしてYouTubeのビデオを見て、受講を決めました。

  • 3. 講座、教材、教授法で役に立った点
  • まず、「二次口述特別動画セミナー」を受講しました。ただ、その時は「普通の聞き方」をしていました。おそらく、当時は、自分の課題、弱点がよくわかっていなかったので、普通に聞いたのだと思います。そして、ピンとこなかった部分もありました。しかし、その後、「Skype個人レッスン」が始まり、それぞれのパーツがうまくいかなかった際に、繰り返し、「二次口述特別動画セミナー」の関係部分を「精聴」しました。改めて「精聴」すると、要点が的確に指摘され、指導がなされていることがわかり、これを基にして真剣に対策を考えました。また、プレゼンの予想問題は、繰り返し練習しました。

    「Skype個人レッスン」は、7月から、毎週土曜日の朝に、1時間お願いいたしました。これは、勉強にリズムがついて、大変良かったと思います。

    レッスンでは、最初は、プレゼン3問中、1問うまくいくかどうかでした。また、通訳も、満足にメモが取れませんでした。シチュエーションは、いまいちピントが合った対応は取れませんでした。

    そこで、過去問を勉強することにしました。過去問は、「Skype個人レッスン」を受講する際に、大量に購入することになりますが、それまではいわゆる「積ん読」状態でした。やってみて、はじめて、その真価がわかりました。やはり、先生の言われるとおり、過去問学習は受験対策の王道であり、早道だと思います。

    なお、通訳は、メモ取りがうまくいっていなかったので、先生のビデオを見て、「制限メモ法」を知り、それを実践しました。これは、非常に効果がありました。普段「制限メモ法」を行い、いざという時に日本語でのメモを取ると、ほぼ満足できるメモが取れるようになりました。

    また、「Skype個人レッスン」で先生からいただいた様々なご指摘については、先生の「YouTube」のビデオを活用しました。特に、何度もご指摘いただいた “city” や “I’d like to talk about…”の発音については、繰り返しビデオを見て、練習しました。長年の習慣で間違えた発音が身についているので、それを直すには何回もの練習が必要でした。

    「日本事象単語帳」も大変役立ちました。「PEP単語カード」も勉強しました。これらは、基礎力となるので、勉強は必須と思います。なお、現在、「PEP単語カード Appendix」を勉強しています。これらも通訳案内士として必要な素養の一つと思います。

    こうした学習の結果、徐々に効果があがった感じがします。最終的に、通訳とシチュエーションは過去問をすべて勉強しました。

    そして、おかげさまで、二次口述試験に合格することができました。

  • 4. 二次口述本試験の様子
  • プレゼンは「しゃぶしゃぶ」、通訳は「屋形船」、シチュエーション問題では「屋形船に手洗いがなく心配」のテーマで解答しました。PEPでの学習の成果で、余裕を持って対応できました。

    やはり、事前に勉強し、練習した課題は、落ち着いて対応できます。結果として、通訳ガイドとしての立ち居振る舞いもこなせたと思います。ここでも、過去問学習の必要性・重要性を再認識しました。

  • 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 全国通訳案内士試験は、英語の表現技術の向上に役立ちます。私は、これまでの成果を踏まえ、引き続き、英語能力の向上に努めていきたいと考えております。

    後進の方々には、PEPの指導方針・方法を信じ、先生のレッスン受講、過去問の学習、単語の勉強をされることを、強くお勧めします。

拓けた一発合格への道!
充実の教材&丁寧かつ的確な個人レッスンで

  • 1. 自己紹介徳留 美代子(福岡県在住)
  • 合格者体験談

    私は、海外メディアの英文記者をしながら、一昨年秋から訪日客のガイドやアテンドをしています。また、若い頃には海外(英語圏)をベースに約6年間国際線のCAを経験するなど、英語と縁のある仕事に携わってきました。2023年に地元で開催された世界水泳に海外選手団のサポートスタッフとして参加した際、学生時代に通訳案内士に関心があったことを思い出し、セカンドキャリアにしてみたいと思うようになりました。今回初めて受験し、杉森先生のおかげで、一回で合格する事ができました。

    一次筆記試験は、TOEIC965点で免除の英語以外の4科目の受験となりました。ただ、駆け出しの私でも春の繁忙期にはガイドやアテンドのお仕事を多くいただいていたため、一次筆記試験の勉強をきちんと始めたられたのは4月末からでした。理想としていた新年からのスタートより大幅に遅くなった分、1日平均5~6時間の勉強を自分に課し、何とか4科目概ね9割の得点率で突破できました。

    問題は二次口述試験です。10分足らずの口述ですが、一次試験以上の難関に思えました。更に、万一に備えて一次筆記試験の地理と歴史の免除資格を取っておこうと、一次終了後の9月に旅行業務取扱管理者、11月末に歴史検定2級も受験し(どちらも合格)、加えて本業の合間に秋の繁忙期をこなす忙しい日々が続き、勉強時間の確保はなかなかのチャレンジでした(二次口述試験当日の夕方も、アテンドの仕事で空港に向かった次第です)。

  • 2. PEP英語学校との出会い(文中のブログとは、神楽番頭さんのNoteの事です)
  • 受験を決めた時点で、二次口述対策は独学では無理だと悟り、ネットでスクールを探しました。そして福岡から東京や関西の学校に通うことや、グループレッスンは委縮するので無理、と思っていたところ、ブログでPEP英語学校の杉森先生が丁寧な個別指導のオンラインレッスンをされていることを知り、メルマガ会員となって情報をチェックし続けました。更に後日、前年度にSkypeレッスンを受講して合格した友人からも勧められ、杉森先生にお世話になる決断に全く迷いはありませんでした。ただ、一次筆記試験の勉強で精一杯で、春から二次対策を始める理想は崩れ落ち、8月下旬からの開始となってしまいました。先ずは一次の結果発表までに5コマ(おまけで1コマもらえます)をお願いし、発表後に更に15コマのご指導を受けました。

  • 3. 講座、教材、教授法で役に立った点
  • *教授法
    杉森先生はとても穏やかで、Skypeレッスンでは私の出来が悪くても何かしら良い所を探して褒められるなど、毎回やる気を引き出していただきました。とはいえ、本当に出来が悪い時は、しばらく沈黙されて励ましの言葉を一生懸命探されいるご様子なので、ちゃんとわかります(笑) 一方、少しはマシだったかも… と思う時は、先生も間髪入れず「完璧!何も言う事なし」と褒めてくださり、励みになりました。また、一区切りごとに必ず「何か質問はありますか?」と訊いてくださり、気兼ねなく疑問点やアドバイスをお尋ねでき、大変ありがたかったです。

    *講座
    一連のレッスンを通じて、展開しやすいプレゼンの組み立て方、通訳問題でのリテンションおよび日本語で思考後に訳す練習、シチュエーション問題での会話の進め方など、多くの事を教わりました。例えば、シチュエーションでは、トラブルの際、原因をきちんと伝える習慣がつきました。実際、過去問を見ると、その大切さがわかります。不満を持つお客様に理由を説明して納得していただければ、代替案の提供がスムーズに進みます。今回の試験でも、神社で花嫁行列などの写真を撮ろうとした訪日客が警備員に止められたと言う設定で、試験官からなぜ撮ったらダメなのか、と真っ先に尋ねられました。杉森先生は私が原因を説明し忘れていると、迫真の演技をされつつ(笑) “Why?” と誘導されたり、講評時により適切な答を提案してくださったりして、毎回とても貴重な気づきがありました。試験を熟知されている先生のレッスンならではと思います。

    *教材
    入会時に必須購入の『過去問詳解』シリーズ等も質量ともに大変素晴らしかったです。こんなに大量かつ有益な過去問情報を網羅された先生には、本当に頭が下がります。過去問の勉強は何よりも大事で、合格へのショートカットだと試験を受けてあらためて実感しました。

    二次口述過去問詳解ダイジェスト モデルプレゼン 二次口述過去問詳解ダイジェスト 二次口述過去問詳解上 過去問詳解上

    私が口述試験で一番気がかりだったのはプレゼンで、この対策に最も力を入れました。そして自力でプレゼンを一から作成する計画は諦め、『過去問詳解』の模範解答をアレンジする事にしました。先生の解答は何れも2分間分あり、しかもガイド現場でも即使える逸話が盛り込まれた充実の内容でした。また、プレゼン問題では、その後に続く質疑応答も侮れません。テキストには膨大な量の過去の質疑も記載されており、大変参考になりました。即興では答えられそうにない質問も多く、その洗礼を前もって浴び、解答をある程度ChatGPTなどで準備できた事は、大いに自信になりました。

    とはいえ、私の能力と限られた準備時間では全トピックを語ることも覚えることも不可能でした。そこで『過去問詳解』をひと通り精読した後、仕上げとして、その中から自分なりに話せる「推し」プレゼンを作成しました。どんな課題が出ても、力技(笑)で「推し」に結びつけて話を広げる作戦です。具体的には神社やお寺などの宗教、主な九州の観光地、お正月や雛祭りなどの季節の伝統行事、明治維新、お札のモデルなど、杉森先生がよく言われていた「るるぶ」の話に展開できそうな100程度の課題の解答を当日iPadに入れ、控え室で最後の復習をしました。

    サブスクの「PEP動画ホーダイ」も大変重宝しました。特に通訳問題の演習は、タイマー付きの動画の中で先生が課題を読み上げてくださり、一人で完結できる優れものでした。先生がやや速めに話されるので、本番でも試験官の読み上げをほぼ聴き取ることができました。

    動画ホーダイ
  • 4. 二次口述本試験の様子
  • 会場:福岡女学院大学、時間帯:14:00-15:00、試験官:訛りのない、明るい笑顔の絶えない50代後半~60代半ばの白人男性と、50代くらいのテキパキされた感じの日本人女性

    雪予報の為、早めに家を出て、受付開始の1時間以上前に会場に到着し、待合室である構内のカフェテリアでゆっくり勉強することができました。先生からいただいた心温まる合格グッズも持参し、心強かったです。本番では、試験と言うより、海外から遊びに来た友人をもてなす気持ちで臨みました。また、結果的に受験準備は全然足らなかったのですが、自分なりにベストを尽くした満足感と、苦しかった受験勉強がやっと終わるワクワク感が大きく、終始リラックスしていました。当日朝食が早かったので、お腹空いたなぁ、と思っていた程です(笑)。

    ただ、プレゼンでは問題組ガチャで見事に外れたようです。①2024年問題、②日本武道館、③寿司の食べ方、と初登場の課題ばかりでした。これは杉森先生が後にブログで今年の「災難=最難」と挙げられていた問題組でした。3つの課題を見て、どれも無理…と一瞬思考が止まりました。けれども、今までの苦労を思うと、あっさり諦めるわけにはいけません。すぐに気を取り直し、消去法で「寿司の食べ方」を選びました。実は直前の待合室でお寿司の「作り方」は復習していたのですが、「食べ方」が出るとは思いもよりませんでした。

    さて、どのように展開すれば「推し」に繋げてスピーチと質疑をクリアできるか、また欲を言えば試験官を楽しませる内容にしたい…と超速で考えた結果、節分や神社などの「推し」に広げられ、かつ食べ方が面白い恵方巻(これも「推し」のひとつ)にフォーカスし、最後に握り寿司やチラシ寿司等を短く足す、という流れで語りました。恵方巻は過去に2度出されています。当然『過去問詳解』には恵方巻の秀逸な模範回答が2度登場しており、思考停止から何とか乗り切れたのは、まさに先生のおかげです。

    また、通訳案内士の試験ではホスピタリティも重視されます。通訳で多少失敗しても、ここは挽回ポイントになるかと思います。私はCA時代の新人訓練でもお客様に「寄り添う」会話の研修があったので、多少の心得があり、レッスンでも毎回ホスピタリティが伝わるよう心がけていました。例えば今回のプレゼンの場合、質疑応答で試験官から本国と日本のお寿司の味の違いについて尋ねられた際には、「お寿司がお好きで、お国でも楽しまれていると聞いてとても嬉しく思います」と先ず言ってから回答に入りました。またシチュエーション問題での奥様やお嬢さんが着物を着たい場合にどこかで着られるか、との質問には、「着物をお召しになりたいなんて、とても素敵なアイディアですね」と、これまた第一声でお客様(試験官)の気持ちを上げるようにしました。こうしたちょっとした一言でホスピタリティのポイントが加算されたかも…と勝手ながら想像しています。

  • 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 当面は副業としてガイドの経験を積み、将来セカンドキャリアにシフトできたら…と思います。受験勉強は大変でしたが、日本について掘り下げて学び、それを多少なりとも自分で語れたことは、大きな財産と自信になりました。PEPのSkypeレッスンは個々のレベルに合わせ、試験を知り尽くされた杉森先生が辛抱強く、丁寧かつ的確に指導してくださるので、とてもお勧めです。また、過去問のテキストや動画ホーダイ等、自習用教材も充実しており、先生を信じて努力を続ければ、合格への道は拓けると思います。受験対策はどんなに時間をかけてもやり過ぎる事はありません。ぜひ早めにPEPで学ばれることをお勧めします。

    最後に、杉森先生、本当にお世話になりました。先生のおかげで無事合格でき、ひたすら感謝しかありません。PEPで学んだ事はガイドの仕事でも今後しっかり活用していきたいと思います。ありがとうございました!

丁寧な理論解説、学びある教材、的確な指導
プレゼンに自信を付けて一発合格!

  • 1. 自己紹介S様(東京都在住)
  • 合格者体験談

    私は現在、子育て中の主婦です。

    英語関連の資格は英検準一級を持っています。一次筆記試験免除のためにTOEICのSpeaking180点も取りました。全国通訳案内士試験は、今回初めての受験でした。一次試験では英語と歴史(歴検2級取得済)が免除だったので、地理・実務・一般常識の3科目を受験し、ギリギリ合格することができました。試験後の自己採点では、一般常識は1問でも間違えていたらアウトだったので、一次通過したときは「全力で二次試験に取り組もう」と決意したことを覚えています。地理が苦手だったので、再度一次試験を受けるという万が一の事態も想定し、二次対策と並行して、国内旅行取扱管理者資格の試験も9月に受けて合格していました。

    目指そうと思ったのは、知人の現役ガイドさんが本当に楽しそうに仕事されている姿を見たことがきっかけです。また、何かスキルを身につけて子育てが一段落したら働きたいと思っていたこと、前職で航空会社に勤務していたので接客が好きなこと、そんな理由から英語を使って日本を案内できるこの仕事に興味を持ちました。

  • 2. PEP英語学校との出会い
  • 手探りでSNSやネットで検索してPEPを知りました。合格者体験記を読んで、信頼できそうな先生だと感じ入学を決めました。マンツーマンでレッスンしてもらえることが一番の決め手でした。

    振り返って、一次試験の合格発表を待たず、早めにスタートを切れたのは良かったと思います。これも杉森先生が「結果に関わらず二次試験の勉強をすべき!」と仰っていたからです。本当にその通りですね。

  • 3. 講座、教材、教授法で役に立った点
  • 一次終了後、「二次口述特別動画セミナー」を受講しました。

    二次試験で求められる能力、過去問研究の重要さなど、本当に丁寧な解説と講義でした。中でも通訳は未知の世界!動画セミナーでは、その内容や具体的な練習方法等を詳しく解説した講義を視聴できます。私は独学ではまず難しいだろう、3ヶ月で合格レベルまで行くにはプロに指導してもらおうと、9月の中旬から試験直前まで6コマ×3、まだ不安があったので直前に2コマのレッスン、合計20コマお世話になりました。

    プレゼンテーション
    スカイプレッスンの開始前に、先生が出版された『過去問詳解』を平成25年度〜前年度まで約10年分を購入しました。届いてパラパラと目を通した後の正直な感想は、「こんなプレゼンテーションができるようになるのだろうか」でした。日本人なのに日本事象を日本語で説明する事もままならない私は、先生の崇高な文章に圧倒されました。

    過去問研究はこのテキストなしでは到底できませんでした。内容は勉強になる事ばかりで、本当に参考になりました。

    二次口述過去問詳解ダイジェスト モデルプレゼン 二次口述過去問詳解ダイジェスト 二次口述過去問詳解上 過去問詳解上

    Skypeレッスンでは、プレゼンテーションの組み立て方を一から丁寧に教えてくださいました。「導入・Body・締め」「開いたトピック」「観光系のお題」「最後にお勧めできるか」等々、これらの型に当てはめてプレゼンする練習を、何度も繰り返し教えてくださいました。

    最初は際限ないお題に途方にくれそうになりましたが、試験直前になると、「時事問題以外であれば、どんなお題がきても何とかなるはず!」とだいぶ自信がつきました。

    逐次通訳
    Skypeレッスンと10月からPEP動画ホーダイを利用して、全ての過去問に取り組みました。
    通訳課題は、一番集中力を要するパートでした。そもそも、読み上げられた日本語を日本語としてきちんと理解できず、英語力以前の問題だと出来なさに落ち込みました。レッスンでは、都度どこが足りないのか的確に指導してくださいます。初期に全く出来なかったからこそ、練習を重ねる毎に成長を感じました。通訳独特の頭の切り替えも、練習あるのみだと思います。

    シチュエーション
    『過去問詳解』で過去問全てに目を通しました。このテキストのおかげでパターン、提案の仕方、英語での言い回しを学ぶことができました。

  • 4. 二次口述本試験の様子
  • やっと試験勉強から解放される…10分間楽しもう!と笑顔で面接室に入りました。

    白髪、白髭のサンタクロースのような面接官と、優しそうな日本人男性の面接官が迎えてくれました。

    プレゼンテーションのお題は

    ①参勤交代→直前のレッスンでこの内容の質疑応答を先生と練習していたので一瞬迷う

    ②忍野八海→絶対無理

    ③鏡餅→食べ物の話題に持っていける!3秒で即決

    鏡餅は練習していなかったお題ですが、迷ったら食べ物!と決めていたので、30秒でなんとなく組み立てることができました。ジェスチャーを使いながら鏡餅の形を説明して、お正月に飾ること、それを切って食べることが日本の伝統であること、食べ方は雑煮やお汁粉(それぞれ英語で具材を説明)、お正月は家族が集まって過ごす特別なホリデー、のような内容で面接官の目を見て話しました。2分の体内時計と、面接官がチラチラ時計を気にする様子から、I hope you enjoy Japanese New Year holidays and Kagamimochi.と、なんとか終えることができました。

    その後の質疑応答も、
    お雑煮、お汁粉以外のお餅の食べ方はあるか?
    →バーベキューで焼いて食べたり、お好み焼きに入れて食べたりもします。
    お餅は小さな子供が食べると喉に詰まって危険ではないですか?親はどうやって与えるの?
    →私、子供がいるママなんです。小さく切って食べさせるので大丈夫です。私も子供にそうして食べさせています。
    お年寄りも喉に詰まらせて病院に運ばれるニュースをよく見るけど、食べて大丈夫なの?
    →毎年そのようなニュースが流れているのは確かです。だから、お年寄りは特に気をつけて食べるようにしているから大丈夫です (この後、面接官が喉に手を当てて、「僕は年取ってるから喉につまっちゃうかもー!」と、お茶目なジェスチャーをしてくれて、思わず笑ってしまいました)。

    逐次通訳は「日本での落とし物」でした。日本語は3文ほどでしたが、最後の1文がメモと睨めっこになってしまい、なんとか絞り出したものの、自己採点は6割ほどの出来だったと思います。あれだけ練習したのに、と落ち込みました。

    最後のシチュエーションは通訳からの流れで、財布を落としてしまったお客様への対応でした。紙に書かれている文章量も多く、正確に理解した上で30秒後に対応しなければならず、だいぶ焦ってしまいました(お客様が財布を失くしてしまい、対応してあげてほしい。これから、東北旅行に行く予定。という内容だったと思います)。

    とにかく落としたことに落胆されたであろう気持ちに寄り添い、「大丈夫ですよ。日本は安全な国で、私も財布を落としたけど出てきたんです。警察に届け出ましょう」としか言えず、仕舞いには、「これから東北旅行だけど楽しみましょう。お金はお貸しします!」と口が滑ってしまいました。

    会場に着いてからも、受付などの手続きは、『二次口述過去問詳解』に詳細に書いてあったとおりだったので、ストレスなく会場に到着できました。

    その後の面接官もちょっと困ったような素振りと早口で「それじゃあ私の財布はどうなるの!?」のように話されたと思うのですが、はっきり聞き取れず。

    会話のやりとりは2〜3往復ほどで、私の方がたくさん話しすぎてしまいました。

    対応としては失敗だったと思います。冷静に考えれば、警察に一緒に届け出て、もし見つかったら連絡しますね、などもっとまともな対応ができたのにと後から色々と悔やまれました。絶対に不合格だろうと、確信していました。

    幸運にも合格を手にできたのは、最初のプレゼンテーションと質疑応答がスムーズにできたことと、シチュエーションの対応は失敗しましたが、不安であろうお客様の気持ちに寄り添う声かけ、何とかしなくては、と必死さが伝わったからかな、と思います。

  • 5. 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 昨年は集中的に勉強するため、自宅に引きこもる日々でした。iPhoneの万歩計が一日10歩の日もあるくらい(驚!!)。今年は実際にいろんな場所に足を運んで、実体験を重ねたいと思います。観光したい場所、体験したいことが沢山あります。胸を張ってこの資格を持っている!と言えるように今後も学び続け、近い将来、ガイドとしてデビューできる日に備えて研修にも参加していきたいと思います。

    この試験は覚えることも膨大にあり、本当に大変な試験だと思います。この試験に取り組んだ人にしか分からないような、とってもタフな試験だと思います。そして運にも左右される酷な面もあるかも知れません。一次試験は免除資格はなるべく取得して、8月の一次試験ではなるべく少ない科目で挑める準備は大切だと思います。二次試験は、大前提として知識は必須ですが、いかに分かりやすく、楽しく「日本の良さ」を伝えるか、が大切なのではないかと自分の結果を振り返って感じます。これから受験をされる皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。

わかりやすく的確でユーモアあふれる解説…
楽しみながら成長できました!

  • 1. 自己紹介松村 享花(まつむら きょうか) 様(滋賀県在住)
  • 合格者体験談

    高校で教員をしています。学生時代に、京都のゲストハウスでのスタッフや、国際会議での通訳ボランティアを経験したことから、英語を使って訪日客に日本のことを紹介することに関心があり、いつかは通訳案内士の国家試験に合格したいという夢がありました。 私の場合は、学生時代は教員採用試験対策、就職後は教員の仕事と両立させながらの資格取得だったため、数年かけて一次試験免除に必要な資格である、英検1級(2020年)、歴史能力検定2級(2021年)、総合旅行業務取扱管理者(2022年)を取得しました。2023年度は、3科目免除で一次筆記試験を受験しましたが、通訳案内の実務は合格、一般常識が不合格という結果になりました。そして、翌年に4科目免除で一次筆記試験を通過し、二次口述試験にも合格することができました。二次試験を受験したときの英語力はIELTS7.5ほどでした。

  • 2. PEP英語学校との出会い
  • 一次試験に合格後、仕事のスケジュールの都合であまり多くの時間を学習に費やすことができなかったため、効率よく合格する方法をインターネットやSNSで探していたところ、杉森先生の評判を目にしました。受講前にご相談させていただいたときの杉森先生の対応も丁寧で、Skype個人レッスンの前に拝見した「二次口述特別動画セミナー」も楽しくわかりやすい内容であったため、受講することを決めました。

  • 3. 講座、教材、教授法で役に立った点
  • ・「二次口述特別動画セミナー」
    Skype個人レッスンを受講する前に、試聴する動画です。通訳案内士の口述試験を突破するために、知っておくべき情報や、身につけるべき技術がわかりやすくまとめられています。杉森先生がこの試験を研究し尽くしておられることがよく伝わり、モチベーションが高まる教材でした。動画の雰囲気も堅苦しくなく、杉森先生のユーモアあふれるお話を楽しみながら学ぶことができます。

    ・『二次口述試験過去問詳解』『モデル・プレゼンテーション集』
    レッスンに申し込んだときに、テキストがたくさん届きます。『二次口述試験過去問詳解』には、本試験の様子と回答例が何年分も載っています。私は、Skypeレッスンを受ける前の予習として、このテキストを音読し、本番の様子をイメージしながら知識をインプットしました。『モデル・プレゼンテーション集』も内容が大変充実したものであり、特に直前期のアウトプット練習に活用しました。1人でのアウトプットの方法として、①プレゼンテーション原稿に目を通す、②2分以内に音読する、③本を閉じて自分の言葉で同じテーマでのプレゼンテーションを声に出して話す、という練習を行いました。自分の音声を録音して、モデル・プレゼンテーションと比較して振り返るのも効果的な方法だと思います。私は、学習時間の都合で、自分の書いたプレゼンテーション原稿を準備することができませんでしたが、何度も口に出して良質な原稿から情報をインプットし、自分なりに考えてアウトプットすることを繰り返すことによって、試験に対応するための力を伸ばすことができました。

    ・Skype個人レッスン

    10月中旬から毎週日曜日の朝、1回あたり30分ずつ(直前期は1時間ずつ)お世話になりました。仕事に追われる日々でしたが、日曜日は早起きしてレッスンに備えて、『二次口述試験過去問詳解』を音読する習慣がつきました。

    レッスンは、プレゼンテーションの回と通訳課題の回を交互に行いました。プレゼンテーションは、3問中1問は事前に知らされているため、予習する段階でたくさんの観光に関する知識や語彙を身につけることができました。難しいお題が出たときも、先生が一緒に伝わりやすい構成や入れておくべき情報を提案してくださるので、安心してレッスンを受けることができました。先生のフィードバックも的確で、自身の話し方を客観的に振り返ることができました。

    通訳課題は、本番とほぼ同じ形で練習できたのがありがたかったです。『二次口述特別動画セミナー』で学んだことを意識しながら課題文を聞くと、スムーズに訳すことができました。また、通訳課題は一度しか聞くことができないという緊張感の中で行われるので、気持ちや体調の状態によって完成度がかなり上下してしまうことも体感することができ、本試験での体調管理やメンタル管理の重要性も学びました。

    実務質疑の練習では、先生があえて答えるのに困りそうな質問をしてくださるので、どんな質問にも落ち着いて対応する良いトレーニングになりました。また、相手がいる状況で話す練習を繰り返すことによって、自分が「うまく説明する」ことにこだわりすぎるのではなく、相手にとって「わかりやすく、楽しんでもらえる」ことの大切さにも気づきました。これによって、試験本番の対面での自然なコミュニケーションにつなげることができたと感じます。

  • 4. 二次口述本試験の様子
  • 『二次口述試験過去問詳解』の中で、会場の様子から面接の流れまでが具体的に紹介されていたため、当日は落ち着いて試験に臨むことができました。私の場合は、受付から面接まで待ち時間が1時間以上ありました。

    プレゼンテーションでは、お題は、①戌の日、②金継ぎ、③きりたんぽ、でした。どれも練習したことのないお題でしたので、とりあえず3つのうち何を指しているか唯一わかった「③きりたんぽ」を選びました。実際に食べたことがなかったので、半分内容は推測しながらでしたが、Skypeレッスンでの練習通り構成を意識して、(1)定義、(2)秋田できりたんぽが食べられる理由、(3)訪日客が楽しむ方法、の順で何とか2分間話すことができました。

    通訳は、炊飯器についての課題文でした。話す速度も杉森先生と同じか少しゆっくりくらいでした。

    実務質疑は、「親戚のために炊飯器を2つ買ったが、別の店で安いのがあったので返品をしたい。しかし、お店には返品を断られた」というシチュエーションでした。相手の困っている内容に寄り添い、会話をしながら一緒に解決策を見つけていくことを意識しました。

    試験官は日本人女性1名と外国人男性1名で、優しい方でした。通訳課題のあとに紙を渡すときに “Relax” と声をかけてくれたり、終了後にも “Well done” と言ってくれたりして、受験生が安心して受験できるように気を配ってくれていることがうれしかったです。

  • 今後の抱負、後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
  • 現在、私が授業を担当している高校生の中にも、英語を使って日本の魅力を海外に伝えることに興味をもっている生徒がたくさんいます。そんな生徒たちと、通訳案内士の受験勉強を通して身につけた知識や表現力を共有し、何か力になれたらいいなと思っています。当面は教育関連のキャリアを続ける予定ですが、いつか観光の現場で訪日客のガイドとして活躍してみたいです。

    これから受験される方々へ
    通訳案内士は決して楽な試験ではありませんが、試験対策を通じて英語での表現力や日本文化の価値と向き合うことができ、自身を成長させてくれる経験を与えてくれるものだと思います。仕事などで勉強時間の確保が難しいという方でも、試験に合った対策をしていけば合格へ近づくことができると思います。

    最後になりましたが、杉森先生のおかげで自信を持って受験し、合格することができました。短い間でしたが、ありがとうございました。