全国通訳案内士試験二次口述の課題の1つに、ご存知「実務質疑」(シチュエーション)があります。
平成30(2018)年度より導入された新課題ですね。「新・面接再現動画」でその様子が見られます。
さて、この課題は「英語寸劇」を含むので、ちょっと軽い印象がありますが、実はかなり難度の高い課題です。
私は、この課題を「動画セミナー」の第5講で、究極の英会話である、と解説しています。
対応策は複数ありますが、今日はその1つ「問題の類型化」の話です。
実務質疑の課題には、いくつか頻出の類型があります。そのうちの1つが「食べられない」問題です。
「お客さんが食事に際し、『~は食べられない』と言っています。ガイドとしてどう対応しますか」という問題ですね。
過去の出題実績は以下の通りです。
(1)2018年度 時間帯3「ハラル食」(『2018-19過去問詳解ダイジェスト』掲載)
(2)2019年度 時間帯4「生魚が食べられない客」(『2018-19過去問詳解ダイジェスト』掲載)
(3)2021年度 時間帯5「蕎麦アレルギーの方への対応」(『2020-21過去問詳解ダイジェスト』掲載)
(4)2021年度 時間帯6「すき焼きの生卵が苦手」(『2020-21過去問詳解ダイジェスト』掲載)
(5)2022年度 時間帯3「冷たい駅弁は食べたくない」(『2022過去問詳解(上)』掲載)
実務質疑では、会話の出だしが非常に大切です。
観光客役の試験委員が「~は食べられないんだけど」と会話の口火を切ったとして、皆さんは、まず何と答えますか?
よければ、次回までに考えてみてください。
(続く)
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