今日からお彼岸ですね。
暑さ寒さも彼岸まで(No summer heat nor winter cold goes beyond Higan)と申しますが、まだまだ暑い中、少しずつ秋の気配も漂ってきました。
さて「彼岸」は、全国通訳案内士試験二次のプレゼンテーション課題で、何と3回(2015、2018、2021年度)も出題されているトピックです。
私は、毎年、同試験の解答例を作成し、書籍の形で発表しています。この3回の出題の解答例は、それぞれ別バージョンのプレゼンテーションを書いています。
出だしと定義、由来(平安時代の浄土教)の部分は互いにかなり似ていますが、少しずつ違います。また、彼岸を外国人に対して紹介する際、アトラクションとして説明するのか、単に日本の習慣の解説にするのか、という2通りの構成があります。
◆2015年度(『H27過去問詳解ダイジェスト』より)
Ohigan, or higan, refers to equinoctial weeks in spring and autumn. They are Japanese Buddhist holiday periods.
(お彼岸は単に彼岸ともいいますが、春分の日と秋分の日を中心とする1週間を指します。これらは共に、日本における仏教上の祝祭期間ということになっています)
上記プレゼンは、彼岸の由来を述べた後、アトラクションとして、彼岸花が見られる埼玉県日高市の巾着田を紹介しています。
◆2018年度(『2018-19過去問詳解ダイジェスト』より)
Higan refers to equinoctial weeks in spring and autumn. During Higan, people visit their ancestors’ graves and attend Buddhist ceremonies.
(彼岸とは、春分の日及び秋分の日を中日とした1週間を指します。彼岸の間、人々はご先祖のお墓参りをし、法会に参加します)
上記プレゼンは、この後に由来を述べた後、牡丹餅と彼岸花を紹介し、お盆との比較をし、最後に諺「暑さ寒さも彼岸まで」を引用し、彼岸の意義を「時の流れに思いをいたす機会」として、解説プレゼンとしてまとめています。
◆2021年度(『2020-21過去問詳解ダイジェスト』より)
Higan are Japanese Buddhist holiday periods extending over 7 days around the Vernal and Autumnal Equinoxes. During Higan, special Buddhist ceremonies are held, and people pay respect to their ancestors.
(彼岸とは、春分の日、秋分の日、それぞれの前後併せて各7日間に亘る日本仏教上の祭日の期間です。彼岸の間には、特別な法会が行われ、人々はご先祖様に敬意を表します)
上記プレゼンは、この後に由来を述べる中で、彼岸とは悟りの境地を指す、と説明し、諺「暑さ寒さも彼岸まで」を紹介し、彼岸の頃は穏やかな天候であり、自分の人生に思いをいたす機会である、とその意義をまとめた解説プレゼンにしています。
ちょうど実生活で彼岸の今は「彼岸」のプレゼンをまとめておく、絶好の機会です。
おはぎでも食べながら、オリジナルのプレゼンにトライしてみてはいかがでしょうか。
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