英単語ツール

先日の記事「名詞を知るメリット」は、割と評判がよかったようです。

実は、PEPの「二次口述特別セミナー」がリアルの教室で行われていた数年前も、講義で私が例の「知ってるか知らないか、が死命を制す単純な名詞」の話をすると、次の休み時間に教材売り場の『日本事象英単語帳』が、あっという間に売り切れる、などという現象がありました(笑)。

この「名詞」の話は、通訳理論の解説で「日英通訳において、重要なのは英語力ではなく、実は日本語の聞き取り能力だ」という大原則をお話した上で、「とはいえ、確かに英単語を知らないと困ることもある」のような文脈で説明しています。

通訳理論の講義、YouTubeで一部無料公開しています。

前回のメルマガ記事でご説明した通り、中上級者にとって、単語の暗記は重要ではあるものの最優先事項ではないので、単語の習得はぜひ、スキマ時間を活用することをお勧めします。

そして、スキマ時間を活用するためには、教材(ツール)が携帯しやすく、使いやすいものであることが重要です。

こう考えて、私は先にご紹介した単語力養成ツールの3点セット、①書籍『日本事象英単語帳』、②無料教材「PEP単語カード」、③動画教材「クイックレスポンス単語テスト(QRT)」、を作ったわけです。

この3つは、それぞれ特徴があります。

①書籍『日本事象英単語帳』は、私が選んだ「単純な名詞」が分野ごとに整理されて載っています。日本語1語に対し、英語1語、あとは発音記号だけ、という、非常に単純な単語帳です。持ち運びしやすいよう、B6サイズと小型になっています。
この教材は「どんな単語が通訳ガイド試験に必要なのかがわからないので、選んで欲しい」という方向けですね。

エントリーはわずか700あまりで、ページ数は53ページ。本当に薄い本です。これで1,890円は、ちょっと高めで申し訳ないな、と思うのですが、やっぱりどんなに小さいものでも「紙」の形の製品をマーケットに出すと、どうしてもいろいろな費用が掛かってしまうのですね。

②無料教材「PEP単語カード」は、今、私が一番推しているアイテムです。PEPメルマガの読者の方なら、全て無料でデータを入手いただけます(メルマガ登録いただいた際の自動返信メールに記載されているURL先の教材ドライブからDL可)。

こちらはエントリーが、現在1,000語以上あります。私が「あっ、これも『単純な名詞』だ」と気が付くたびに追加更新をしています。携帯性も、もちろん優れています。

本当は、3,000円~4,000円ぐらいで提供する商品として開発を始めたのですが、1,000種類のカードの生産は困難、と分かり、商品化は断念して、データの無料提供にしたものです。

難点は、手作りしなければならないことですが、十分にその価値はあると思います。どうしても印刷作業が苦手の方のためには、有料で印刷代行もお受けしています。オンラインストアにて。

自作される方は、データをダウンロードの上、アマゾンでエーワンの指定用紙を購入し、インクジェットプリンターで印刷ください。データに付属したインストラクションに、アマゾンのリンク等、載っています。

単語カードの用紙はこちら。


③動画教材「クイックレスポンス単語テスト(QRT)」は、通訳の要件である、①音声要件、②時間要件、をクリアすることがコンセプトです。つまり、「音で」「パッと反応する」力を鍛えるものです。

最初、YouTubeで無料公開したところ、評判がよく「ぜひ売ってほしい」とのお声をいただいたことも受けて、動画サブスク「PEP動画ホーダイ」のサブコンテンツにしたものです。

単語の勉強は、「たかが単語、されど単語」です。

①スキマ時間利用、②普段から不断の努力、③繰り返し、が肝要です。

ではまた。

◆PEPニュース
・二次口述対策は「特別動画セミナー」で。単語の体験談は、「第4講 通訳2 演習編」でしています。

・美味しいものを食べてココロとカラダに栄養を!「面接再現動画」ご出演の弁護士・芝田麻里先生のご主人がシェフを務められる創作フレンチイタリアン「オステリア武」のワイン一杯無料券は、セミナー受講に関係なく、どなたでもご利用OK!上記の「動画セミナー」の概要ページの最下段「ちらし」のコラムからダウンロード、印刷してお店までお持ちください。