皆さんは、漫画の『美味しんぼ』を読まれたことがありますか。
昭和時代、1983年から続く(2014年以降、休載中)、グルメ漫画の巨塔ですね。
海原雄山:おのれ!そこまで言うなら食べさせてみろ。真に美味しい冷やし中華とやらを!
山岡士郎:おお、食べさせてやるとも!本当に美味しい冷やし中華を!
このバカバカしい掛け合い、大好きです(笑)。
さて、私は全国通訳案内士試験二次口述対策のテキスト『モデル・プレゼンテーション集』シリーズを書いて発表していますが、実はここだけの話、プレゼンの中には、『美味しんぼ』の影響を受けているものが結構あります。
いくつかご紹介しましょう。
まずは「たこ焼き」(2017年出題、『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅶ』に解答例)
プレゼンのお題について説明する際、そのお題の「起源・由来」から説き起こすのはよく用いられる手法です。
私は解答例を書くために、たこ焼きの起源を調べたところ、関西の「明石焼き」「ラヂオ焼き」というものに、福島県出身の遠藤留吉という人が改良を加えたものが起源だとわかりました。概ね、Wikipediaで間に合ったのですが、裏を取るべくさらに調べていくと、『美味しんぼ』に関連エピソードがあることを知り、買って読みました。
ちなみに、この遠藤留吉の開いたたこ焼き屋さんは「会津屋」といって、今も大阪の西成区にあります。『美味しんぼ』の中でも紹介されています。『美味しんぼ」と『モデル・プレゼンテーション集』を併せて読み、たこ焼き屋さんへ行ってみる、な~んてアクティビティはいかがでしょうか?頭だけでなく、ちゃんと舌を使ってたこ焼きをマスターするのです!
↓たこ焼きのエピソードのあるのはこちら↓
もう1つ別の例を。「おせち料理」(2017年出題、『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅷ』に解答例)
「おせち料理」は、通訳ガイド試験で何度も出されているお題です。私もすでに数回、同じお題で解答例を作っていましたので、このときは何か新しいプレゼンを、と考えました。そこで、こちらは最初から『美味しんぼ』のエピソード「おせちと花嫁」に描かれた「黒豆を煮るのがいかに大変か」という話を書くことにしました。
「おせちと花嫁」はこちら↓
実は他にもあります。いずれ機会を見てご紹介しましょう。
『美味しんぼ』は、原作者がいろいろ個性的で、批判もありました。でも、私もクリエーターの端くれとして、これは素直にスゴイ作品だと思います。
漫画は、あくまで「お話」なので、そのまま鵜呑みにしてはいけませんが、食文化を紹介する「切り口」が、私には参考になります。
全部で111巻まであって、私はまだ半分も読んでいません。最近、また読み始めています。
皆さんも、よければ読んでみてください。楽しく食の知識が深まるので、お勧めです。