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2021年度通訳案内士試験合格体験レポート
「日本語で話せることなら英語で話せる」と不動の自信を得て合格!
- 自己紹介 大倉 英嗣 様(大阪府在住)
- PEP英語学校との出会い
- PEP英語学校の講座・教材・教授法で良かった点、役に立った点、その他の感想
- 二次口述本試験の様子
- 後進の方々へのアドバイス・メッセージ
- 今後の抱負
- 合格インタビュー動画
私は2020年まで会社員をしており、主に財務部門に所属していました。海外グループ会社の経営管理等で英語を使うこともあり、数年前から英語学習の延長線として、全国通訳案内士試験を受けることを検討していました。
2020年8月頃、会社の早期退職制度により、同年12月での退社が決まりました。そのタイミングで、同試験一次筆記の日本歴史科目免除を得るべく「歴史能力検定2級」の勉強を始め、同年11月に合格しました。2021年3月には、TOEIC(L&R)の960点取得で英語科目免除資格を取得。一次筆記試験は、残りの3科目を2021年9月に受験し通過。そして最後に二次は同年12月に受験し、このたび最終合格できました。
忘れもしません。PEP英語学校との出会いはYouTubeでした。
通訳案内士試験二次口述対策講座の授業風景
これは、二次試験形式の通訳問題(日本語⇒英語)の授業風景の動画です。ここで例題として出されていた問題(日本の宗教)について、自分は全く答えられないのに気づき、「これは大変だ」と衝撃を受けました。
杉森先生が動画内で穏やかに解説されているのを聞いて、二次はPEPで学ぼう、と決意した次第です。
PEPでは一次試験終了後、まず「2021二次口述特別動画セミナー」を受講しました。続けて「Skype個人レッスン」を、30分×週2回ペースで計18コマ受講しました。
動画セミナーで通訳理論を学び、その後はオンラインレッスンで二次試験と同形式の演習を積み重ねる流れは、大いに納得できるものでした。
(1) プレゼンテーション
プレゼンテーション課題では、杉森先生からアドバイスいただき、プレゼンの構成を、トピックの「定義」⇒「重要事項」⇒「ボディ」⇒「付け足し&締めの言葉」、の流れに統一しました。そして、Skypeレッスンで扱ったトピックを中心に、さまざまな題のプレゼンの予習・復習を繰り返しました。特に、最も話がふくらませていける部分の「ボディ」でいろいろと言いたくなってしまうのを、1つの事象に絞り込む、という杉森先生から教えていただいたテクニックは大変役立ちました(例えばトピックが「京都」だった場合、「金閣寺」の紹介を中心に構成する)。
(2) 逐次通訳
通訳問題は、最後までなかなか苦手意識が抜けませんでした。そんな状況で、Skypeでのレッスンは1対1なので単に解答の解説だけではなく、自分がどんなところが苦手で、どうすればスムーズに解答できるか、といったことも自由に質問ができたのは非常に助かりました。
二次試験約1ヶ月前からは、設問形式が現行のものに変わった平成25年度からの過去問全問に取り組みました。過去問を読み上げていただける「PEP動画ホーダイ」を活用し、常に解答制限時間60秒を意識して、時間内に解答できるまで繰り返し行いました(試験本番では制限時間は「1分30秒以内」であり、余裕を持つことができました)。
最終的には、通訳問題にもスムーズに解答できるようになりました。また、結果としてプレゼンテーション課題についても、「どんなテーマが出ても、自分が日本語で説明できる限りは英語でプレゼンテーションできる」という自信がつきました。
試験当日は、かなり待ち時間も長かったのですが、その間、教材を見ることは認められていました。そこで、試験の解答に使えそうな英語のキーフレーズを直前まで見直して、頭と口を「英語モード」に保つように留意しました。
(1) プレゼンテーション課題
出題された三択のトピックは、「酉の市」「五島列島」「カッパ巻き」でした。私は、ここから「カッパ巻き」を選択しました。
食べ物の説明は定型化でき、使う語句も限定されていて組みやすいことから、トピックに食べ物が出題されるように、と祈っていたところでした。しかも「カッパ巻き」という、何度も練習した「寿司」の一種が出たのでホッとしました。
プレゼンテーションでは、「握り寿司」「ちらし寿司」といった「寿司」の種類の説明に始まり、「巻き寿司」の一種としての「カッパ巻き」について、作り方、子供に人気、カッパという妖怪の話、そして「カッパ寿司」という寿司屋チェーンがある等々、無理なくトピックを展開させることができました。
プレゼンテーション後の質疑応答も「自分で作ったことがあるか」「カッパについてもう少し詳しく教えてほしい」といった、解答が容易なものでした。
(2) 逐次通訳
以下のような日本文が出題されました。
「日本では、寺や城がその歴史的な施設をコンテンツとして生かすために、『寺泊(てらはく)』や『城泊(しろはく)』を提供しています。2018年には京都の仁和寺が、2020年には愛媛の大洲城が、1泊100万円で宿泊を提供して話題になりました」
実はこの話題は、一次試験の「一般常識」対策のために私が熟読していた『令和2年度観光白書』に紹介されていたものでした。このため、あらかじめ知っていた「仁和寺」、「大洲城」、「100万円」といった固有名詞や数字を取りこぼすことなく、自信を持って訳すことができたのは幸運でした。
(3) 実務質疑
問題用紙に「70代のご夫婦。日本の城の見学に来たが、奥様が腰を痛めてしまい、天守閣の狭い階段は登れそうにない。天守閣にはエレベーターもない。どのように対応しますか」という内容が書かれたものが手渡されました。
女性のネイティブの試験官(奥様役)に対し、まずは身体の痛みの具合を聞き、「さぞお辛いことと思います」といたわりの言葉をかけてから、天守閣の代わりに城の敷地内のミュージアム見学をおすすめする、というストーリーに誘導しました(ミュージアムがある、というのはその場で作った設定です)。
外人だって肯定してほしい! Mr. Examinerと「差がつく実務質疑」を練習しよう(全国通訳案内士試験二次口述)
「ミュージアムであれば車椅子も使えるし、天守閣からの眺めがわかる写真も展示されています。また、その写真のポストカードも購入できます」と話し、試験官にご案内の同意を得てから、「もしまたお辛いようなことがあれば、何時でもおっしゃってください」と話して質疑が終わりました。
一次試験では、幅広い知識が要求されます。できれば可能な限り科目免除を取ってから、一次試験の残り科目に臨むのが得策と思います。二次対策については、語学力の個人差はあると思いますが、本番と同形式の演習のオンラインレッスンを受けることを強くお勧めします。特にPEPの「Skype個人レッスン」では、学習の進め方や苦手なことの克服方法を相談することもできるのでお勧めします。
今後について考えるのに、下記の杉森先生の動画が大変参考になりました。 本気の通訳案内士は「起業家」!資格取得後にどう仕事を始めるか?全国通訳案内士(通訳ガイド)のビジネス戦略はネットによる情報発信がカギ!「資格で稼げる?」その2
日本の地理・歴史・観光を取り巻く状況に詳しく、外国語でのコミュニケーション能力が高い「全国通訳案内士」にできることは、外国からの観光客をもてなすことにとどまらないと考えます。 数年後のインバウンド観光客数の回復を待たず、杉森先生の受け売りになってしまいますが、今年からでも「起業家」として、観光をテーマにした地方創生に積極的に取り組んでいく所存です。 また通訳案内士受験に臨む方々へのサポートも、何らかの形で続けていきたいと思います。
多忙な添乗業務をこなしながらの挑戦 プロのレッスンと教材で楽しく合格!
- 自己紹介 竹田 恵子 様(愛知県在住)
- 最初の受験
- 本年度の受験
- PEP英語学校との出会い
- PEP英語学校の講座・教材・教授法で良かった点、役に立った点、その他の感想
- 通訳課題
- この頃は国内添乗の仕事も一定程度あり、レッスン6回の予約を取るのも大変でした。最後のレッスン日は12月の初旬。もう二次試験まで1週間を切っていました。その時は、通訳課題をやったのですが、驚くくらいの不調で、短い期間ながらそれなりに積み上げた自信が、ゴトゴト音を立てて崩れました。「このままでは終われない。リベンジ!」と、即座にもう1回、通訳のレッスンをお願いしました。 追加レッスンでも先生は本当に優しくて、自信を無くした私を励まそうと、通訳しやすい問題を選んでくれました。先生のやさしさに感動した瞬間でした。
- プレゼンテーション課題
- 書籍『モデル・プレゼンテーションⅦ・Ⅷ』のCDをiPhoneに落として、常に耳から情報を入れるようにしていました。その内容を聞きながら、分からない単語や、聞き取れないものは本を参照して勉強しました。最初はさっぱり頭に入りませんでしたが、繰り返し聞いているうちに記憶に残るようになり、一緒に音読して、スピードに慣れる練習もしました。
- 書籍『全国通訳案内士試験 二次口述過去問詳解』
- 『全国通訳案内士試験 二次口述過去問詳解』商品ページへ
基本テキスト『過去問詳解』は、本当に勉強になります。二次試験対策にもさることながら、これからもじっくりと読んで勉強してきたい教材です。今後の通訳ガイドとしての業務に役立つと思います。 - 二次本試験の様子
- プレゼンテーション課題
- 杉森先生が、「前半に受験ができれば観光トピックのお題が出る可能性が大。」と推察されていました。二次試験の受験票が届いたときに、「やったー、前半だ。運が向いてきたかも?」と思いました。 本当に先生の推察通りで、お題は「道後温泉」「彼岸」「高齢者マーク」の3つ。気持ちは「道後温泉」。でも、せっかく習った「彼岸」という単語も使いたい、と一瞬迷いましたが、何度も添乗員として行ったことがあった「道後温泉」を選択。観光トピックの選択は必須。 「楽しくプレゼンテーションができるから」との先生のお言葉も思い出しての選択でした。 地理的な内容を言い、道後温泉について、道後温泉本館、一六タルト、少し遠すぎましたが、しまなみ海道について話しました。 試験官は、「あなたは道後温泉に何度も行ったことがあると言ってましたが、コロナ前に外国人旅行客はいましたか?」と尋ねられ、私が「最後に道後温泉に行ったのはすごく前なので、その時はあまり見かけませんでした。」と答えました。その後、「しまなみ海道にサイクリングロードがあることは知らなかった」とおっしゃいました。「私の友人が以前サイクリングでしまなみ海道を走破した。その後、お尻がすごく痛くなったといってました」と答えたら、笑っていらっしゃいました。 その後、私の試験室の外で工事現場の騒音がひどく、試験官が “Oh, noise!” と発言。予想もしない試験官の発言に、つい自分が出て “Yeah” と答えてしまいました。これは試験官に使う言葉ではない、とへこみました。
- 通訳課題
- 東京スカイツリーに関する問題でした。「東京スカイツリーは地上デジタルの電波塔で、日本で一番高い塔です。展望台からは、東京、富士山、房総半島などが見渡せます。たくさんのお店等の商業施設もあり、外国人観光客にも人気があります」 本当にラッキーで、ここも添乗員として何度も行ったことがある場所で親近感が持てたため、うまく訳せました。ただ、「地上デジタル」が分からず、試験後に杉森先生にお伺いしました。もちろん先生は親切に教えてくださいました。
- 実務質疑
- 実務質疑では、通訳の問題に関連した話題が出ます。
「東京スカイツリーの展望台に上がりました。ひとりのお客様が、高所恐怖症で怖いとおっしゃっています。ガイドとしてどのような対応をしますか?20名のグループで訪問しています」
高所恐怖症の方は外国人のみならず、日本人の方にもおられます。事実、この対応を私は添乗中にした事があり、これまた自分の経験範囲内でした。
外国人試験官が迫真の演技で、怖がっている観光客を演じ始めました。これに対し、私が “Oh, my gosh! Are you feeling okay?” と始めてしまいました。こんな言葉は、杉森先生とのレッスン時に話したことがなかったのに、ついとっさに出てしまいました。普段から品格のある英語を話さないと、とっさにこんな事が起こるのか…と反省しました。その後、会話が続きました。
試験官:下へ降りたい。
私:では下へ降りましょう。
試験官:他の人はどうするの?
私:すでに他の方々にはフリータイムを差し上げているので、今から集合時間を変えることはできません。
私:私があなたに下へ降りていただけるようアレンジするので、エレベーターを降りたエレベーター前で待っていてください。それで大丈夫ですか?
試験官:はい、大丈夫です。
私:私はあなたを迷子にしたくないので、エレベーター前で待っていてくださいね。
これで課題終了。その後は何の質問もなく “ Thank you!” と言われて試験終了。 日本人試験官が外国人試験官の顔を見て、「これで終わり?」みたいな驚いた表情をしていました。 私も、「これで終わり?」と思いました。どうして何も質問がないのか? “Oh, my gosh!” とか “Yeah” とか、品のない英語を話すガイドは不要と思われたのか?と疑心暗鬼のまま、 “Thank you very much. Have a nice afternoon!” と言って試験室を出ました。
試験当日は縁起を担ぎ、服装は、邪心を取り除く赤色のペイズリー柄のワンピースと紺色のジャケットを着用。ジャケットのポケットには、11月末に添乗で行った太宰府天満宮のお守りと、その前に行った、熊野本宮大社の「前」と書かれたお守りを入れ、試験前に握りしめていました。通訳問題の聞き取りをする鉛筆は、持参の太宰府天満宮で購入した合格鉛筆を使って取り組みました。「もう何ともならなかったら、神様頼みしかない!」(笑)という心境でした。 - 今後の抱負
- 後進の方々へのアドバイス、メッセージその他
- 最後に
- 合格インタビュー動画
私は、旅行会社で国内外旅行の添乗員をしています。コロナ前は、海外を中心に日本人のお客様をご案内していました。海外で日本語ガイドがいない場合は、現地の英語案内ガイドの通訳をすることもありました。コロナ後は、ほぼ国内の修学旅行しか催行されず、それもコロナの感染状況により、催行・延期・キャンセルの繰り返しで、今も同じ状況です。
以前より、通訳案内士の仕事には興味がありました。しかし添乗員という仕事柄、なかなか自宅で落ち着いて勉強することができないので、「自分にはハードルが高い資格」と思っていました。
そんな中で、現役の通訳案内士の方と仕事でご一緒する機会があり、その方に背中を押されて「受験してみよう!」と思ったこと、また、コロナのおかげで自分の自由になる時間が増え、勉強時間が確保しやすくなったこと、が受験のきっかけです。
英語についてはこれといった資格もなく、しいて言うならば20年以上前にアメリカに1年余り語学留学していたこと、あとは、長年の添乗員経験の中で身につけた実践英語と人前で話す度胸を得ることができたこと、ぐらいしか皆さんにお話しできる経歴はありません。
2020年に最初に全国案内士試験を受験した際には、免除科目もなく5教科すべてを受験。運よく、英語を含む3教科に合格しました。私の中では英語が最大の難関と思っていましたが、これが奇跡的に合格。通訳案内士試験を受験したことがある友人たちに話をしたら、「地理や歴史は努力で何とでもなるから頑張れ!」と言われ、せっかくのチャンスを生かそうと、2021年に再受験を決心しました。
添乗員をしているので、地理は万全と思いきや、これがなかなか難関で、今回も70点を辛うじて超えた程度だと思います。歴史は本当に頑張ったので、自己採点で90点以上ありました。歴史は私には変えられない(笑)ので、一生懸命に覚えれば必ず点数は取れますが、地理は日本全てが出題範囲。聞いたこともない食べ物の問題だったり、あまり行かない地域の問題だったり、で大変でした。 思いがけず一次試験に合格できるかも、とわかり、そこではじめて二次試験ではどういうことをやるのか、に意識が向いたような状態でした。二次試験でやらなければいけないことは膨大であることがわかり、「もう無理」と思いましたが、何とか頑張って対策・受験し、先日、最終合格の結果を頂くことができました。
一次試験を通過できるかもしれないとわかった後、次に何をしなければならないのか?を調べました。
今年度はオリパラの関係で、例年より一次試験の開催が遅く、二次試験までの期間がすごく短かったため、かなり焦りながらインターネットで探しました。
課題の中で「プレゼンテーション」がまずは最大の難関で、何をどうしたらよいのか?全くわかりませんでした。「どうしよう」と悩んでいた時に、PEP英語学校の杉森先生の無料視聴のプログラムに出会いました。こんなに素晴らしい内容を無料で提供することに驚き、何より杉森先生が冷静にかつ熱く語られる姿に共感しました。何をしたらよいかさっぱりわからない私にでも、「この先生なら懇切丁寧にご指導いただけるのではないか」と思い、二次試験の対策はPEPの杉森先生にお願いしよう、と決心しました。
まず、「2021二次試験口述特別動画セミナー」を受講しました。10回のとても濃い内容のプログラムにも関わらず、本当に安価。信じられないくらいの安価でした。これだけでは申し訳ない(笑)と思い、『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅶ・Ⅷ』も購入しました。この本の内容を見て、先生が作られた教材の知識の深さに唖然としました。私に二次試験まで残された時間は2か月未満。「どうしよう。こんなすごいプレゼンテーションは私には作れない。私は日本を知らなさすぎる」と愕然としました。
『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅷ』:「大相撲」「鯉のぼり」「桜前線」等、著者自身も気に入っているプレゼンが掲載されている。 でも、二次試験はやってくる。自分でプレゼンテーションを組み立てるコツがわからない。また、コロナ禍の中、人前で話すチャンスがないので、自分が作ったプレゼンテーションがどのように評価されるのか?もわからない。そこで、「Skype個人レッスン」の30分×5コマ+1コマおまけの受講を決心しました。この申し込みをしたのが11月の中頃だったと思います。「1コマおまけ」というのにも、先生の優しさが感じられますよね。
私は大阪会場で受験でした。名古屋から大阪までの移動につき、行きは少し贅沢をして近鉄電車の「ひのとり」のプレミアムクラスを利用。リラックスできる環境作りは重要ですよね?
1時間ほど早く会場に到着しましたが、ロビーで待機でき、そこで簡単な飲食も可能でした。面接は、3回目の13時スタートの時間帯にアサインされていたので、待ち時間中は、事前に自分で作成したプレゼンテーションの原稿を読み返したり、色々な言い回しをまとめた自分のノートなどをチェックしたりしていました。
私は今も添乗員をやっていますが、今後も勉強を続け、少しずつ通訳ガイドの仕事をしていきたいと考えています。ただ、ベースが名古屋なので、関東や関西の方々に比べてチャンスは少ないかもしれません。でも、前向きに頑張っていきたいと思います。
私もこれからが勉強です。先ほども書きましたが、常に品格のある英語を話すように心がけたいと思います。こんなバタバタでラッキー運だけで合格した私が、後進の方へアドバイスをすることはおこがましいですが、少しだけ。
一次試験は、ひたすら過去問に取り組むのが得策です。私は2年掛かって一次試験を突破。これが早いのか遅いのかはわかりませんが、努力は裏切らないと思います。
二次試験の私は、バッタバタ。本当に付け焼刃でした。合格したのは、当日の試験問題の運に恵まれた事が大きかったと思います。こんな私ですが、1つ言えるのは「杉森先生のようなプロの力を借りる!」ことはとても重要だ、ということです。
杉森先生は、通訳案内士試験の傾向を研究し、それに対する対策にすごくしっかりと取り組んでいらっしゃいます。Skype個人レッスンは、試験を模擬した形で実施してくださるので、試験の流れもわかります。大きな時計で時間を表示していただけるので、2分がどれくらいの長さかも体感できます。
また、個人レッスンなので、一人一人のレベルにあったレッスンとなります。本当にお勧めです。
杉森先生、本当に短い間でしたが、ありがとうございました。心より感謝いたします。先生のレッスンを受けなかったら、今の私はなかったと思います。
まだまだ外国人観光客が来日できる日は遠いかもしれません。でも、これが準備期間なんだ、ととらえれば、これまたラッキーかもしれません。前向きに今後も取り組んでいきたいと思います。
PEP英語学校がこれからも、受験生の皆さんの駆け込み寺(私にとってPEP英語学校はそうでした〈笑〉)としてあり続けることを心よりお祈りしています。
杉森先生の『モデルプレゼン』の大ファンになった私今なら答えられる、外国人の質問に!
- 自己紹介大庭 聖子 様(東京都在住)
- PEP英語学校との出会い
- PEP英語学校の講座・教材・教授法で良かった点、役に立った点、その他の感想
- 二次口述試験の様子
- プレゼンテーション課題
- プレゼンのテーマは、①犬山城、②中秋の名月、③(新)国立競技場、でした。この中から、私は②の「中秋の名月」を選択しました。 『逐次通訳七番勝負!』に「お月見」のお題があったので、そこで学んだ表現を使って「中秋の名月」のプレゼンを進めることができました。私が “the harvest moon”と言うと、外国人試験官がニコッと笑ってくださいました。
- 実務質疑
- 実務質疑(シチュエーション)は「居酒屋でお通しを出されたが、頼んでいないし自分の嫌いなものばかりだからいらない」というビジネスマンの個人旅行者の設定でした。
杉森先生とのレッスンで、シチュエーション課題では「試験官から話を切り出す場合」と「受験者から始めるように促される場合」の2パターンある、と教わり、両方の場合を想定して練習をしていただいてました。本番は私から話を切り出すパターンでしたが、オンラインレッスンで経験していたおかげで、落ち着いて進めることができました。それから、話のキャッチボールを意識するように、と言われていたので、試験官の反応を見ながらそれに対して色々と提案でき、とても良い雰囲気で進めることができたと思います。 - 今後の抱負、後進の方々へのアドバイスその他
私は、歯科医師をしております。
学生時代に、海外からのゲストの先生の観光案内をやらせていただく機会があり、その際にお賽銭のことや、相撲部屋のことなど色々聞かれましたがうまく答えられず、一度日本についてきちんと勉強してみたいと思い、通訳案内士の資格には興味を持っていました。が!科目数の多さや内容の難しさに圧倒され、受験前に挫折。
2019年に受験した英検1級の面接で、「あなたがお勧めする無形文化遺産は?」という質問があり、とっさに答が出てこず(考えていると、そこで運よくタイムアップとなり助かりましたが〈笑〉)、その時、「あなたはそろそろ通訳案内士の勉強をして日本をもっと知るべきだ」と言われているような気がしました(笑)。英検1級合格で英語筆記試験の免除が得られることもあり、次の目標として全国通訳案内士合格を目指すことにいたしました。
今回が初受験です。筆記は、英語(英検1級)と日本歴史(歴史検定2級)の2科目免除で、地理・一般常識・実務を受験して合格。二次口述試験もPEP英語学校の教材&杉森先生の厳しく親身なご指導のおかげで、1回で合格することができました!
Twitterのフォロワーさんの受験体験談のnoteです。
ここにお勧めの参考書の一つとして、PEPの『全国通訳案内士試験 二次口述過去問詳解』が挙げられていました。早速購入して読んでみると、その内容と詳細さに感動!手に入る『過去問詳解』の全年度分を購入しました。著者の杉森先生は、全ての過去のプレゼン&外国語訳問題につきモデルアンサーを作成し、2018年から加わったシチュエーション質疑応答に関しても出題観点など講評を書かれており、通訳案内士二次口述試験の分析はハンパないと思いました。
面接試験は、その試験に精通している方に指導していただくのが一番!筆記試験の正式な通過通知を受け取ってから、オンラインレッスンをお願いすることにしました。仕事が終わるのが遅いため、夜、自宅でオンラインでの受講ができるのも大変有難かったです。
単語
PEPから出ている書籍『日本事象英単語帳』を元に単語カードを作成し、これを毎日チェックして覚えました。日本事象に関する表現は、知っていれば楽ですが、知らないと逆に言い換えが難しいものばかりです。うまくコンパクトにまとめられているこの単語帳で、効率的に単語学習することができました。軽くて持ち運びしやすいので、当日も試験会場に持参して最終チェックに使用しました。
プレゼンテーション
基本テキスト『過去問詳解』は、先生の解説までしっかり読み込みました。プレゼンのトピックのお題には、話せそうだけど観光誘致の観点から展開しにくいもの(例「免許返納」など)があり、そういったものは、試験戦略的には避けるべきだ、ということ、そして、プレゼンを聞いた人が「楽しそうだな~そこに行ってみたい」(体験してみたい)な、と感じてもらえるプレゼンをすることが大事なのだ、ということが学べました。私はすっかり杉森先生のプレゼンのファンになり、書籍『モデル・プレゼンテーション集(予想問題編)』も全4冊購入し、付属の朗読音源をiPodに入れて聞いていました。先生の声を聞くとなんだかほっとするようになりました(笑)。
外国語訳
DVD付き書籍『逐次通訳七番勝負!』とDVD「逐次通訳過去問勝負!」を全て購入し、毎日練習しました。勉強を始めた当初は一番不安を感じていた課題でしたが、この教材とオンラインレッスンでだいぶコツをつかむことができ、最後の方は自信を持って取り組むことができるようになりました。通訳案内士の外国語訳問題は、ガイドなら知っているべき事項を題材にしているので、外国語訳問題を通じて基本知識を学ぶのはとても有効だと感じます。
さらに、この教材は外国語訳問題対策だけでなく、プレゼン対策にも非常に役立つものでした。本番のプレゼンで「中秋の名月」を選んだのですが、『逐次通訳七番勝負!』にあった「お月見」の通訳例を参考にしてプレゼンの出だしを決め、それで良い流れを作ることができたと思います。
Skype個人レッスン
5回レッスン(1回おまけがつく)と、追加で2回、全8回受講しました。レッスンは、プレゼンの日、通訳&シチュエーションの日、と内容を分けて進められました。通しでプレゼン→通訳→シチュエーションの流れを練習するのも大事ですが、PEPのオンラインレッスンでは敢えて課題ごとに分けることで、それぞれのセクションの精度を上げて練習できるようになっています。何より、二次口述指導のプロの杉森先生から直接詳細なフィードバックを頂けたことが大変有益でした。
プレゼン演習では、本番と同様に3つのお題から1つ選び、30秒で準備し2分プレゼンを行いました。3題のうち、1題は事前に告知され、残りの2題が初見の問題でした。最初の頃は予習した事前告知トピックで練習をしましたが、慣れてきたら初見の問題に挑戦しました。
大変でしたが、こうやってドキドキして頭をフル回転させて人前でプレゼンの練習ができたことは貴重でしたし、本当にやってよかったなと思ってます。シチュエーション練習では、先生はシビアな外国人観光客といった雰囲気で、あいまいな答えをしたりすると “Tell me EXACTLY!!!” と言われたりして、ちょっと怖い(?)時もありました。でもそんな厳しいやり取りのおかげで本番の試験官はとても優しく感じました(笑)。
外国語訳問題の練習でも、直接指導していただくことで、読まれている日本語の話の流れに集中して、メモで要点(固有名詞、数字)を効率よく抑えられるようになりました。おかげで試験直前の頃には、長めの文章にも怖気づくことなく挑戦できるようになりました。先生から「思い切りがいいですね!」と褒めて頂けたことも嬉しかったです。通訳経験者の杉森先生から外国語訳の解答のフィードバックや、より良い表現の指導を受けられたこともとても良かったです。
会場は東京外国語大学でした。朝一番の時間帯だったので、仕事の後、三鷹のホテルに前泊して向かいました。受付時間になるまでは外で待たなくてはならなかったので、杉森先生から頂いた「合格グッズ」に入っていたカイロは、暖が取れて寒がりの私は大変助かりました!
PEP特製「戦うあなたの合格グッズ」:「合格カイロ」「合格手鏡」「杉森元からの手紙」の3点セット 外で待っていると、私が掲げていたmy favorite hard rock bandであるKISSのトートバックを見て声をかけてくれた受験生がいらっしゃって、入場まで少しお話できてリラックスすることができました。
受付が終わると全員講堂に集められ、指定席に座って全体の説明を聞きました。その後は、グループの順番(1グループ4人ずつ、それが24グループほどあったと思います)に従い試験室へ誘導されます。結構歩かされました。今後受験される方は、歩きにくい服装は避けた方がよいと思います。私のネームプレートの番号は13-①でした。試験室は13と書いてあったと思います。グループ13の1番目ってことだな、と思いました。
今はプライベートな旅行もままならない状況ですが、来年あたりにインバウンドが復帰しだしたら、少しずつガイドの経験も始めていきたいと思っています。また、将来は医療関係で通訳・翻訳の仕事にも関われたら、と考えております。いずれにせよ、必要な英語力はまだまだなので、今後もさらに日々鍛錬を積んでいきたいと思います。
通訳案内士試験では勉強する範囲が広くて目が回りそうですが、それだけ日本という国は世界に誇れる素晴らしい伝統、歴史が多くあるということ。さらに、新しいサブカルチャー等の分野も、日本が先駆けであるものが多く、本当に興味深い国に私はルーツがあるのだなあ、と改めて実感し嬉しく思っています。
以前の私は、外国人の日本に関する質問に満足に答えることができませんでした。しかし、通訳案内士の勉強をしたおかげで、今なら英語で日本のことを発信できる自信がだいぶつきました。試験はなかなか厳しいものではありますが、通訳案内士の勉強自体は日本のことを色々と学べてとても楽しいものです。英検1級取得で筆記試験の英語が免除されるので、英検1級の次の目標にもお勧めです。勉強にはPEP英語学校の教材や杉森先生のオンラインレッスンを活用されると、きっと日本への深い学びを得られること間違いなしだと思います!