合格後を考える(2)

前回に続き、全国通訳案内士試験に合格した人が、この資格を生かして仕事をするためにすべきことは何か、を考えていきたいと思います。

皆さんは、試験に合格し、合格証を手にした後、何をすべきだと思われるでしょうか?

都道府県への登録、各種ガイド団体主催の説明会への参加、研修への参加、周辺資格(旅程管理主任者など)の取得、などでしょうか。それとも、旅行エージェントへ履歴書を送ることでしょうか。

私は数年前、PEPのレッスンを受講して見事合格されたある会員の方から、ある相談を受けたことがあります。それは要約すると、だいたい次のような内容でした。

「合格後、いろいろなガイド団体の研修を受けている。研修は各団体で数種類ずつあり、それぞれの団体で、『研修を全部受けた人から優先的に仕事を紹介する』的なことを言われるので、受けるのだが、その費用がバカにならない。
しかし、研修を全部受けたからといって、条件の良い仕事が来る保証もない。『断ると次から頼まない』的なことも言われるので、スケジュールを空けて待っているが、それでも、仕事は来ない。たまに仕事が来ても、条件が悪く、赤字になることもしばしばである。
せっかく頑張って資格を取ったのに、これでは残念だ。こんなことなら、普通のパートでもしてた方がマシと思える。どうしたらよいか。」

さあ、こんな場合、皆さんだったら、どうすればよいと思いますか?

(つづく)