ガイド試験は二次口述へ!即着手しよう

昨日、2021年度の全国通訳案内士試験一次筆記が全国各地の試験会場で行われました。

さて、受験をされた方のもっぱらの関心事は、①「自分は何点取れたのか」と②「自分は合格ラインを越えているのか」であると思います。それは、受験者の心情としては、至極ごもっともかと存じます。

上記の①②のうち、①は、各学校が解答速報を出しているので、問題用紙の持ち帰りができた今年度は、簡単に行うことができます。そして、合格ラインはガイドラインに「7割」等と示されているので、②もある程度わかります。

問題は、自己採点でボーダーライン上の方ですね。

この場合、「自分は合格ラインを越えているか」は、残念ながら「発表までは誰にもわからない」というのが絶対的な答えなのです。合格点は結果により調整がなされ、毎年変動します(大きく7割を下回っていても合格する場合もある)。②の答は、試験実施団体でさえ、現在は知らないのですから、民間の予備校が知っているはずもありません。全ての情報は「予想」に過ぎないのです。

そうだとすれば、「自分は筆記をパスできたか」にこだわるのは、損でしかないと私は思います。自己採点はやってもいいですが、一方、いっそのこと「自己採点は一切しないで即二次口述対策に着手する」という選択も大いに「アリ」です。

全国通訳案内士試験は、あくまで「最終合格」だけが「合格」です。済んだことは忘れて、二次口述対策に着手しましょう。

こう言うと「でも一次を通過できなかったら、二次対策をやったことが無駄になるではないか」と考えられる方もおられますが、それは違います。なぜか?答は下の通り。これはPEPの「二次口述特別動画セミナー」の講義レジメからの引用です。ちなみにこのレジメと動画の「第1講」は無料で公開されており、ホームページでご覧いただけます。

(以下引用)
4.二次対策は即着手!
問:「筆記試験の結果が思わしくなかったけれど、二次口述の対策をすべきですか?」
答:「筆記試験の出来にかかわらず、全員が即、二次口述対策に着手すべきです」
理由:
①試験は水もの(「絶対ダメ」と思ったが受かっていた、というケースがある)
②たとえ今回の筆記がダメでも、二次口述は、受験を続ける限りいつかは必ず受けるもの(最終合格だけが「合格」)
③二次口述の課題は、合格後まで役に立つ「スキル」である(早く始めて損はない)
④11月の筆記試験合否発表を待ってからの着手では、時間的に間に合わない(せっかく一次を通過したのに、二次でしくじるのはもったいない)←特に今年度

ぜひ今年を良い年にすべく、頑張っていきましょう!