本年度の全国通訳案内士試験二次口述まで、あと20日となりました。
受験者の皆さんは、いよいよ追い込みですね。
二次口述は面接形式ですから「デリバリー」が大切です。
「デリバリー」とは、要するに解答の「伝え方」ですね。
一次筆記試験は、マークシート形式ですから、デリバリーはマークシートを確実に塗りつぶす、というだけであり、肝心なのは「内容の正解・不正解」です。これに対して、二次口述は解答の「態様」が重要なわけです。
デリバリー(解答の態様)には、いろいろな要素がありますが、今回は「発声」の練習法です。
本試験では、受験者と試験委員の距離は2、3メートルぐらいにセットされていた、と報告されています。
この距離は、我々が普段、普通の会話をする際の距離よりも明らかに遠いといえます。パブリックスピーキングの場合、最後列の聴衆の30センチ後ろにある壁に到達させるつもりで声を出すとよい、といわれています。
そして、パブリックスピーキングに慣れていない方は、こうした声が出せるように、練習をする必要があります。
私のお勧め演習法は、モデル・プレゼンテーションの音読です。
3メートル程度離れた壁に「面接官の写真」を張り付けて、その写真に到達させる声で、モデル・プレゼンテーションを音読する、それだけの単純な演習です。
写真の代わりに、「演習タイマー」の動画(大型テレビにYouTubeを映し出すことができます)ならなおいいでしょう。
モデル・プレゼンテーションは、ご存じ「ドリル式 モデル・プレゼンテーションBest集 Vol.3」が無料で入手できます。
決してのどに負担のかかる怒鳴り声ではなく、いわゆる腹式呼吸を用いた太くてよい声を出して「モデル・プレゼンテーション」を音読します。メンタル管理も重要なこの時期、声を出すのは、良い気分転換にもなります。
上の動画タイマー(YouTube)をテレビなどの大きめのスクリーンに映すデバイスには下のものがあります。大して高いものではありませんので、求めてみられるのも一法かと思います。
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