英単語記憶法:「反芻」せよ!

英単語の記憶法に「反芻」する方法があります。

反芻(はんすう)とは、広辞苑によると、①「一度飲み込んだ食物を再び口中に戻し、噛み直して再び飲み込むこと。典型的には、ウシ目(偶蹄類)の哺乳類が行う」とあり、転じて、②「二度三度くりかえし思い、考えること」とあります。

記憶には、繰り返しの回数が重要であり、この方法は理にかなっています。

単語を反芻するというのは、具体的には、たとえば上に出てきた「偶蹄類」(ぐうているい)にあたる英単語 artiodactyl を覚えたい場合、この日本語と英語を繰り返し頭の中で思い出すことです。こうした単語は、発音も難しいので、状況が許せば、小声で「アーティオクト(ル)」と唱えてみるのもよいでしょう。

この方法は、短い単純作業の繰り返しなので、スキマ時間を使って行うことが合理的です。

道を歩いている時間がもったいない、と言って「歩きスマホ」をするのは危険です。でも、この反芻法なら、まっすぐ前を見て歩きながら時間を有効活用できます。

お皿を洗いながら、シャワーを浴びながらでもすることができます。

この「反芻法」の効果を最大化するツールとして私がお勧めするのが「PEP単語カード」です。

PEP単語カードは、PEPの無料メルマガ登録で、最初の1000枚が無料で入手できます。

紙の単語カードは、いかにも昭和っぽいアイテムです。否、単語カードは中国の科挙の時代からあると言われています。

PEP単語カードが「反芻法」に適している理由は、以下の通りです。

①記憶する単語が、全て「単純な名詞」に限定されている。

⇒「反芻法」が単純作業の繰り返しであるという特質に合致しています。

②持ち運び、出し入れがしやすく、落としたり紛失したりしても、紙なので、それほど惜しくない。データがあれば、再度印刷できる。

⇒単語アプリを使って、スマホを落としたり、ポケットに入れっぱなしで洗濯したりしたら、大ダメージですよね。

③従前、単語カードは、作る手間がかかるのが欠点だったが、PEP単語カードはそれがない。

⇒単語カードを「作って」力尽きた、そんな青春の苦い思い出はありませんか?

自宅を出発し、最寄駅へ向かう際、出る前にPEP単語カードをチラリと見る。単語カードはポケットにしまい、あとはその単語を反芻しながら駅までの道を歩くのです。

単語1つだと飽きてしまう場合は、3つにして、これを交互に反芻する。

忘れたら安全なところで立ち止まって、ポケットからカードを取り出し、チラリと見て思い出す。

私はそそっかしくてモノを失くすことが多いので、ポケットの取り出しやすい位置には、スマホでなく、単語カードを入れています。

なお、「発音を重視する」もPEP単語カードのテーマですが、これは、紙のカードである関係上、発音記号とフリガナを付するにとどまっています。

そんなとき役に立つのが、電子辞書ですね。

発音も簡単に耳でチェックできます。

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