太宰府天満宮への参道には、お土産店らが建ち並んでいます。
通訳案内士的に、話のタネになりそうな場所をご紹介しましょう。
今回私が訪れたのは、スターバックスの大宰府表参道店です。
この店舗のデザイン、どこかで見たことないでしょうか?
そう、あの国立競技場の庇ですね。
どちらも、建築家の隈研吾(くまけんご)氏の手によるデザインです。
スターバックスは2011年、国立競技場は2019年の作品です。
「国立競技場」は、2021年度の全国通訳案内士試験二次口述プレゼンで出題されています。
以下『モデル・プレゼンテーション集 過去問編⑮』から、一部引用します。
The National Stadium was designed by Kengo Kuma, Japan’s leading architect. Its most characteristic aspect is the wooden lattice eaves around the outer perimeter. This idea was inspired by the five-storied pagoda of Horyu-ji in Nara, whose eaves have blocked sunlight and rain to protect the wooden structure for over 1,300 years. The stadium’s eaves also help with air and heat circulation. They are made with lumber from each of Japan’s 47 prefectures, representing the diversity the country embraces. Procurement of domestic wood involves lower CO2 emissions than imports and contributes to local forestry. The touch of natural wood helps the stadium blend in with the surrounding greenery.
国立競技場は、日本を代表する建築家の隈研吾氏によって設計されました。国立競技場の最も大きな特徴は、外周部に配置された細い木材を使った軒庇です。このアイディアは、奈良の法隆寺の五重塔から影響を受けています。法隆寺の五重塔は、その庇が日光や雨を遮り保護してくれたおかげで、木造建築物でありながら1,300年以上にわたって生き延びることができたのです。国立競技場の軒庇は、空気と熱の循環を助ける効果もあります。この軒庇は、日本全国47都道府県で伐採された木材を用いて作られており、日本が持つ多様性を表現しています。国産の木材を調達すれば、輸入木材を使うよりも二酸化炭素排出量を抑えることになり、また、地元の林業に貢献することにもなります。自然の木材の風合いにより、競技場は周囲の杜にうまく調和して溶け込むことができます。
法隆寺の五重塔との関連のくだりは、話のネタとして、面白いのではないでしょうか。
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