全国通訳案内士試験二次口述の本番が近づいてきました。
そろそろ、当日の服装等、実際的な事項を確認しておきたい時期ですね。
「当日は、どのような服装で行けばいいですか?」
この質問をされる方には、私は「ビジネススーツを着て行ってください」とお答えしています。理由は、無難だからです。
受験票の注意事項には、服装に関する事項はありません。ガイドラインの評価項目にも、服装は含まれていません。よって、服装は常識的なものであれば、別にどのようなものでも構いません。ただ、上の質問をされる方は「万一にも服装で損をしたくない」と思っておられると考えられるので、このようにお答えしています。
受験者の中には、着物でドレスアップして会場に現れる女性もときどき見かけます。こうした演出は、別に否定いたしません。試験官から I like your kimono. と言ってもらえることもあります。ただ、別にそれだけです。採点上は、加点にも減点にもなりません。
着物も結構ですが、歩きにくかったり、温度調節が難しかったり、という問題がありそうです。本試験会場では、建物から建物、階から階への移動が伴います。エレベーターがなかったり、真冬なのに暖房のきいた待合室がなかったり、ということもあります。試験会場は全国に3カ所だけですから、地方の方は泊りがけで荷物が多いこともあります。
個人的に、試験当日の服装は、無難で実用的、かつ本人が快適なものがよい、と私は思っています。服装は無難にして、内容で勝負、という方が、服装による演出に凝るよりも、試験戦術上は高コスパ、と考えます。
カジュアルな服装ではどうしても心配だ、絶対に服装で損はしたくない、と思われる神経質な方は、それは「カジュアルな服装では快適でない」ということです。だから、そうした方にはビジネススーツをお勧めするのです。それほどでもない、という方は、普通のセーター姿などでも十分でしょう。
ちなみに、私が32年前に二次口述を受けたときは、私はしっかり紺のスーツを着ていきました(笑)。