全国通訳案内士試験二次口述のプレゼンでは、日本古来の伝統文化を説明させる問題が頻出です。私はこれらの解答例を作る際、日本古来の伝統文化を現代のポップカルチャーと結び付けて説明する手法をよく用いますが、わりと好評です。
たとえば、「七福神」(2021)、「御朱印」(2016)、「西国三十三所」(2015)、といった出題があります。これらに共通するのは「御朱印集め」というアクティビティで、外国人観光客にも人気です。
この「御朱印集め」は、実は「ポケモンスタンプラリー」などの、スタンプラリーという現代のアクティビティの起源です。つまり、スタンプラリーは日本発祥の事物なのですね。
「七福神」の解答例の一部を『モデル・プレゼンテーション集 過去問編⑮』より引用します。
A popular activity is to go on Shichifukujin Pilgrimages, in which people visit a certain group of shrines and temples that are dedicated to Shichikufujin and collect stamps and calligraphy called goshuin in a special book called a goshuincho. This is Japan’s original stamp rally. One popular present-day example is the Pokémon Stamp Rally, in which participants visit spots to collect Pokémon stamps for prizes.
(七福神が祀られた一定のグループの寺社にお参りし、御朱印と呼ばれる印章と墨書を御朱印帳という特別な冊子上に集める、七福神巡りというアクティビティは、とても人気があります。これは、日本発祥のスタンプラリーというものです。現代版スタンプラリーにおいて人気のあるものの例としては、ポケモンスタンプラリーがあり、これは参加者が、一定の場所を訪れてポケモンのスタンプを集め、賞品をゲットする、というものです。)
スタンプラリーは、現在、いろいろなところで行われています。「道の駅スタンプラリー」などというものもありますね。「道の駅」は、過去に3回(2015、2019、2022)も出題されているトピックです。