江戸時代のヒーロー対アンチヒーロー①

 

時代劇のヒーローとして描かれる歴史上の人物として、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗がいます。

『暴れん坊将軍』や『大岡越前』などで、名君として描かれていますね。

吉宗は、隅田川花火大会を始めたり、江戸に桜を植えて花見を奨励したり、ということをしています。全国通訳案内士試験との関わり大ですね。

私も、このネタはモデル・プレゼンテーションに使わせてもらっています。以下は『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅶ』からの引用で「夏祭り」のモデル・プレゼンテーションです。

Many traditional natsu-maturi have to do with “prayer,” with “matsuri” also meaning “worship” or “dedication.” Among these is the Sumidagawa Fireworks Festival in Asakusa, Tokyo. (中略) Japan’s oldest fireworks display, it goes back to the early 18th century.  At the time, people suffered from famine, a cholera epidemic, and a bad economy.  The Eighth Tokugawa Shogun, Yoshimune, known as a great reformer, allowed a fireworks display on river-opening day to pray for the dead, expel disease and encourage people.

「まつり」という言葉には、「崇拝」「奉納」という意味もあり、多くの伝統的な夏祭りは、「祈り」と関連があります。こうした夏祭りの1つに、東京の浅草で行われる隅田川花火大会があります。(中略)隅田川花火大会は、日本最古の花火大会であり、その歴史は18世紀初頭にまで遡ります。当時の人々は、飢饉、コレラの大流行、経済の不調に苦しんでいました。そこで、改革の旗手として有名な第8代徳川将軍の吉宗が、犠牲者の霊を慰め、疫病を払い、庶民を元気づけるべく、川開きの日に花火を打ち上げることを許したのです。

お花見については、『モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅹ』で次のように紹介しています。

O-hanami spread to samurai and commoners as a pastime during the peaceful Edo Period. The Eighth Tokugawa Shogun, Yoshimune, ordered that sakura trees be planted in Edo, present-day Tokyo, and encouraged o-hanami, where people ate lunch and drank sake.

お花見は、泰平の世が続いた江戸時代に、行楽の一種として侍や庶民の間にも広まりました。徳川八代将軍吉宗は、江戸、すなわち今日の東京に桜の木を植えるべき旨を命じ、お花見を奨励しました。このお花見において、人々はランチを食べ、酒を飲んだのです。

吉宗は、このように庶民の楽しみに気を配った名君ですが、彼が行った享保の改革は、基本的に質素倹約を命ずるものでした。

この吉宗のライバルが、時代劇で悪役として描かれる「あの人」ですね。

(続く)