銭湯「金春湯」をプレゼンしてみた!

先日、私のお出しした宿題(「金春湯」を1分の英語で説明する)の解答例とその作り方を、今日はご紹介します。

ChatGPTを使って、生成したのが以下の文章です。

If you’re interested in visiting a sento, I recommend Konparuyu. Located in the heart of the elegant Ginza district in Tokyo, the name “Ginza” itself refers to the “Shogunate’s silver-coin mint,” reflecting its historical significance. Sento, traditional Japanese bathhouses, were originally created as affordable facilities for the common people, and Konparuyu continues this tradition with an entrance fee of just 500 yen. The name “Konparu” is derived from a renowned Noh school whose masters resided in this area during the Edo Period, while “yu” means “hot water.” Despite its central location, Konparuyu maintains a traditional ambiance with its beautiful wall paintings of Mt. Fuji and koi, traditional shoe cabinets, and more, providing a striking contrast to the surrounding modernity of Ginza. (121 words)

和訳(ChatGPTによる)

もし銭湯を訪れる興味がありましたら、金春湯(こんぱるゆ)をおすすめします。東京の高級で洗練された地区、銀座に位置する金春湯は、その名前からもわかるように「将軍の銀貨造幣所」としての歴史的な意味を持ちます。銭湯はもともと一般の人々に手頃な価格で利用できる施設として作られましたが、金春湯は入場料がたったの500円という伝統を守っています。名前の「金春」は江戸時代にこの地域に住んでいた有名な能楽の流派であり、「湯」は「お湯」を意味します。銀座の中心部に位置しながらも、金春湯は富士山や鯉の壁画、伝統的な靴箱などを備えた伝統的な雰囲気を保っており、周囲の現代的な風景との鮮明な対比を提供します。

これを先日ご紹介した「開いたトピック」パターンにはめ込むと、全国通訳案内士試験二次のプレゼン形式に沿った「銭湯」の2分プレゼンが完成します。

I’d like to talk about sento.

Sento are traditional Japanese bathhouses.  They are prevalent in Japan.

Sento originated in the Edo Period.  At the time, Edo, present-day Tokyo, was one of the world’s largest cities.  With wooden buildings vulnerable to fire, ordinary people were not allowed to have their own baths, and so sento developed.

If you’re interested in visiting a sento, I recommend Konparuyu. Located in the heart of the elegant Ginza district in Tokyo, the name “Ginza” itself refers to the “Shogunate’s silver-coin mint,” reflecting its historical significance.

Sento, traditional Japanese bathhouses, were originally created as affordable facilities for the common people, and Konparuyu continues this tradition with an entrance fee of just 500 yen.

The name “Konparu” is derived from a renowned Noh school whose masters resided in this area during the Edo Period, while “yu” means “hot water.”

Despite its central location, Konparuyu maintains a traditional ambiance with its beautiful wall paintings of Mt. Fuji and koi, traditional shoe cabinets, and more, providing a striking contrast to the surrounding modernity of Ginza.

Visiting a sento is a great way to appreciate Japanese culture.  Please enjoy sento. Thank you.  (192 words)

私は、銭湯についてお話しいたします。

銭湯とは、日本の伝統的な浴場です。日本各地に見られます。

銭湯は江戸時代に由来します。当時、今日の東京たる江戸は、既に世界最大の都市の1つでした。木造建築は火に弱いので、一般の人は風呂を持つことが禁止されており、そのため銭湯が発達したのです。

もし銭湯を訪れる興味がありましたら、金春湯(こんぱるゆ)をおすすめします。東京の高級で洗練された地区、銀座に位置する金春湯は、その名前からもわかるように「将軍の銀貨造幣所」としての歴史的な意味を持ちます。

銭湯はもともと一般の人々に手頃な価格で利用できる施設として作られましたが、金春湯は入場料がたったの500円という伝統を守っています。

名前の「金春」は江戸時代にこの地域に住んでいた有名な能楽の流派であり、「湯」は「お湯」を意味します。

銀座の中心部に位置しながらも、金春湯は富士山や鯉の壁画、伝統的な靴箱などを備えた伝統的な雰囲気を保っており、周囲の現代的な風景との鮮明な対比を提供します。

銭湯へ行けば、日本文化を堪能することができます。ぜひ銭湯をお楽しみください。どうもご清聴ありがとうございました。

上記のプレゼン、皆さまはどのような感想をお持ちでしょうか。

先日も述べたように、私は普段プレゼンを書く場合、全て自分で書いており、ChatGPTは使いません。ChatGPTはあくまで秘書やコンサルタントとして、自分の書いた文章を第三者の視点からコメントさせ、参考になるコメントがあった場合には取り入れる、という使い方をするだけです。

上記の文章は、実験としてあえて最初からChatGPTに書かせてみたわけです。不満はあるものの、一応のレベルになったと思います。

このような、ある程度のプレゼンをChatGPTで書くことが出来たのは、ChatGPTを使う際に、①具体例として「金春湯」を入れる、②金春湯の紹介に当たり、銀座という地域の説明、金春という名前の由来、金春湯の施設的特徴に壁のペンキ絵、靴箱等がある、という視点や基礎情報を私がChatGPTに与えたからこそです。

もし逆に、今回「銭湯」のプレゼンを書くにあたり、ChatGPTに「2分の英語で銭湯を説明せよ」とだけの「丸投げ」の指示で書かせようとすれば、もっと通り一遍の、薄っぺらいプレゼンが生成されたと思います。

このように、ChatGPTで作文する場合でも、文の構成や基礎情報については人間が発想し、さらに出来上がった文章にも人間が自分の好みに従って推敲を加える、というやり方をすれば(今回、推敲までは行いませんでしたが)、それなりの質の文を書くことができます。もっとも、これはこれで結構、時間も手間もかかります。

ただ、それだけに、これはやはり「人間が」AIを道具として使って書いた、といえると思います。何を書きたいか、何が面白いか、ということは、機械ではなく人間が決めることなのですね。当然といえば当然です。

つまり今回は、英作文力に若干の不安がある人が、その部分をChatGPTに補わせ、その内容等は、自分で決めてプレゼンを書いた、というケースをシミュレーションしてみたわけです。

逆に、ある程度、英語の力がついてきた人なら、むしろ最初から自分で英語プレゼンを書いて、ChatGPTには参考意見のみを述べさせる、という方法の方が合理的になるわけです。