プレゼンお題の選び方

こんにちは。杉森です。

全国通訳案内士試験二次口述のプレゼン課題では、その場で示された3つのお題から30秒以内に1つを選択し、2分間の即興プレゼンを準備することが求められます。

これを効率的に行うためには、お題をあらかじめ分類し、①自分はどういう類型のお題を選ぶか、②その類型のお題の構成はどうあるべきか、をあらかじめ決めておくべきです。

まず、①自分はどういう類型のお題を選ぶか、ですが、お勧めは(1)「観光アトラクション」かつ(2)「開いたトピック」です。

(1)「観光アトラクション」とは、旅行に行った際の楽しみのことです。俗に「るるぶ」(見る、食べる、遊ぶ)といわれます。たとえば、「日本の城」「ラーメン」「聖地巡礼」、は観光アトラクションです。別の言い方をすると、そのお題の後ろに「~をぜひお楽しみください」と付けることができるものです。

(2)「開いたトピック」とは、「お題が指す範囲が広いため、受験者の裁量が広いお題」のことです。たとえば、「東北地方の見所」は、典型的な「開いたトピック」です(このお題は、同時に「観光アトラクション」でもあります)。

この(1)「観光アトラクション」かつ(2)「開いたトピック」のお題は、決まった構成のパターンがあります。これが、②その類型のお題の構成はどうあるべきか、です。パターンを用いてプレゼンできるので、取り組みやすいのです。

たとえば、上述の「東北地方の見所」なら、このトピックを与えられた受験者は、「東北地方には見所がたくさんありますが、その中でお勧めは弘前です」のように、自分の得意なものを持ち出し、プレゼンの最後に「このように東北には魅力的な見所がありますので、ぜひ訪問してみてください。どうもご清聴ありがとうございました」と締めくくればいいことになります。

これまでの過去問を見るところ、三択のお題の中には、少なくとも1つは常に「観光アトラクション」があります。

ただ、「開いたトピック」は兼ね備えていない場合もたまにあり、観光アトラクションだからといって常に受験者の知識が十分だとは限らないので、上述以外の観点・パターンも準備しておく必要があります。

それは、たとえば「食べ物系(ラーメン、鯛焼き、まんじゅう、等)を選ぶ」「イベント系(ひな祭り、酉の市、流鏑馬、等)を選ぶ」などです。食べ物なら素材を列挙する、イベントなら由来を述べた上で見所を述べる、等、一定のパターンがあります。

このように、あらかじめお題を分類し、自分はどの類型をどのようにプレゼンするか、を考えておくのが得策です。そして、普段の演習や勉強も、これを意識しながら行うべきです。

この課題は「即興プレゼン」ですが、実は「即興」には、事前の隠れた「準備」が必要だ、ということですね。

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