全国通訳案内士試験二次口述(12/11)まで、あと41日です!
試験対策の肝は過去問であるのは、ご存知の通りです。
プレゼン課題の過去問の中には、時事問題の解説など、再出可能性が低いものもあります。しかし一方で、解説系(非観光アトラクション)でありながら、再出可能性があるトピックもあります。
こうしたトピックは難易度が高いので、注意が必要です。今回は、こうした過去問に出題された解説系トピックで、私が「再出されたらヤバいな」と思っているもの三選をご紹介します。
全て2018年度(平成30年度)の出題です。試験がリニューアルされた初年度であり、難問が多かった年です。
1.根回し(2018年度)
2.無礼講(2018年度)
3.割り勘(2018年度)
これらは、いわゆる「日本人論」関連、という枠でくくることができます。
日本人論とは、「西洋は罪の文化、日本は恥の文化である」(ルース・ベネディクトの『菊と刀』)、「日本には『甘え』がある」(土居 健郎『「甘え」の構造』)、「日本はタテ社会である」(中根千枝『タテ社会の人間関係』)等々の分析のことです。
実は、「日本人論」は、通訳ガイド試験の伝統的なトピックです。数十年も前から、一次筆記試験にはちょくちょく日本人論が出題されています。
よって、上記の日本人論関連のトピックは、普遍的であるといえ、再出の可能性があります。
これらは準備がないと説明が難しい一方、過去に出されている以上、受験者としても再度出題された場合、「難しすぎる」と文句を言うわけにはいきません。
通訳ガイド試験には、「幕末明治維新」「歴史上の人物」等々、通訳ガイド試験が「好きな」問題の分野があります。この日本人論もその1つです。
私は昔、飛騨高山のユースホステルで一緒になった外人と話していたところ、相手から「自分はライシャワー著の『ザ・ジャパニーズ』(この本もガイド試験に出題されたことがあります)を読んで日本に来たんだ。あれは良く書けた本だ」と言われたことがあります。
ガイド試験が日本人論を好むのには、ちゃんと理由があるわけですね。
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