世にはいろいろな資格試験があります。その中で、難関とされる国家試験はほぼ全て、プロになるお墨付きを与えるものです。
司法試験、医師国家試験、そして全国通訳案内士試験もそうです。
つまり、こうした仕事は、専門的な知見が一定レベル未満の人が行うと国民に重大な害が生じるので、その最低ラインを国家資格で担保しよう、というのがこうした試験の趣旨です。
では、資格を与える側の立場に立って考えたとき、皆さんなら、どんな人に「お墨付き」を与えたい、と思うでしょうか。
やはり、①プロとしての能力、そして、②プロとしての意識、この2つを備えた人に「合格」を与えたい、こう思うのではないでしょうか。
どんなに熱心でも実力がなければ困る(①)し、どんなに実力があっても、それを誠実に発揮(②)してくれない人であれば、やはり害が生じるからです。
全国通訳案内士試験について考えたとき、一次筆記試験は主として①、そして二次口述試験は①に加えて②を測る試験である、と考えられます。
そうだとすれば、二次口述試験をパスするためには、能力に加えて、「我プロたらん」という「姿勢」を見せることが重要になります。
プロ的、とはどういうことか。それは実は、極めて地味なことであることが多い。
たとえば、先日お話しした、プレゼンテーション課題の冒頭で、選択トピック告知 “I’d like to talk about Kyoto.” を正しく言う、といった試験の形式的要件をキチンと守る、というようなことです。
“I’d like to talk about…” の正しい言い方を解説したYouTube動画
「能力は一朝一夕では伸びないが、やる気なら見せられるはず。試験ではやる気を見せて、将来の可能性を示せ」というようなことを言う指導者もいます。
これは、半分正しく、半分間違っています。つまり「やる気」とは何か、ということですね。
全国通訳案内士試験は、プロ選抜試験です。だから「我プロたらん」という姿勢こそが試験官に見せるべき態度です。逆に「素人っぽい」笑顔をやたら振りまくだけ、というのはマイナスです。
「正しいやる気の見せ方」について、YouTube動画で解説しています。
「まるっと答える」は「プロ意識」の1要素です。内容については、動画をどうぞ。
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