先日の記事で、全国通訳案内士試験二次口述プレゼンの演習方法を解説しました。今回は、具体的にどのトピックを練習すればいいか、についてお伝えします。
真っ先に練習すべきトピックは、ズバリ、「過去問の中で繰り返し出題されているトピック」です。
私は全国通訳案内士試験二次口述の過去問を、これまで初年度から全て再現し、解答と解説を作ってリリースしています(書籍『過去問詳解』シリーズ)。こうした過去問の中には、何度も繰り返し同じ出題が見られます。
何度も繰り返し出されるトピックは、それだけ普遍的に出題者の意識にあるということ。ですから、今後も出される可能性が高いのです。
これまで、複数回出されているトピックは、以下の通りです。
◆3回出題されているもの(4題)
彼岸、高野山、明治維新、風鈴
◆2回出題されているもの(19題)
里山、流鏑馬、鳥居、鎖国、除夜の鐘、おでん、桃の節句、道の駅、千羽鶴、カプセルホテル、渋谷スクランブル交差点、鹿威し、打ち水、絵馬、日本の城、初詣、厄年、漆器、東海道五十三次、
これ以外にも再出題の可能性が高い有力候補はありますが、まずは上記の23題については「2度あることは3度、3度あることは4度ある」と言えますので、とりあえずスラスラ2分プレゼンができるよう、演習しておくべきと思います。
前回申し上げたように、演習の際には必ずタイマーを用います。
「プレゼンをせよ、と言われても、何を言えばよいかわからない」 という初心のうちは、次の順序で練習していきます。
(1)出来合いのプレゼン(『モデル・プレゼンテーション集』などに載っているもの)をタイマーをかけながら音読する。
(2)どれか気に入ったプレゼン例を1つ暗記し、タイマーをかけながら暗唱してみる。
(3)別のプレゼン例(まだ暗記はしていないもの)を選び、このプレゼン例から「メモを逆成」し、このメモから元のプレゼンを復元する練習をする。これもタイマーをかけながら行う(圧縮・解凍法、この段階が最も重要です)。
(3)の段階までは、あらかじめメモを作った上で、「プレゼン2分タイマー」を用いることになります。そして、いよいよ次は、この「メモ作成」を30秒で行い、すぐに2分プレゼンを行う実践演習です。この場合は、上記のトピックだけを準備し、「使いやすいプレゼン演習タイマー(30秒考慮⇒2分)」を用います。
プレゼンをするときは、第一声が大切です。次の動画レッスンも是非参考にしてください。
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