梅雨入り―雨天時の観光は?

こんにちは。杉森です。

関東甲信越は、梅雨入りしましたね。

毎年のことですが、この後、1月半ほどはこんなお天気が続きます。

さて、「梅雨」は日本的事物であり、通訳ガイド試験の定番テーマです。二次口述のプレゼン課題で2020年度にズバリ出題されています。

梅雨は、一般的には観光に向かないシーズンです。ですから、このお題でプレゼンする際、観光アトラクションの観点を入れるためには、「梅雨だからこそ楽しめるアトラクション」のネタを仕込んでおく必要があります。

試験で「梅雨」が出た場合のプレゼンの構成は、次の通りとなります。
1.トピック告知と定義
⇒梅雨とは、6月から1カ月半ほど続く雨季である。
2.梅雨の一般的説明
⇒初夏に梅雨前線が日本列島上に停滞し雨を降らせる。水害や食中毒などのデメリットもあるが、稲作に欠かせない水を供給するメリットもある。
3.具体的観光アトラクションの紹介
⇒梅雨は一般的には観光に向かないが、梅雨だからこそのアトラクションもある。たとえば…
4.再抽象化(まとめ)とお勧め・結辞
⇒このように、梅雨の時期でも観光は楽しめる。参考にしていただければ幸いです。

1が導入部、2と3が本体、4が結論部、の3部構成となります。このうち、1と2は、さまざまなテキストの説明を憶えておく必要があります。そして、3の「たとえば…」の部分に自分がお勧めの具体例をはめ込めばいいわけですね。

さあ、皆さんなら梅雨の時期の観光客に何を勧めますか?プレゼンをしてみてください。

私が勧めるのは、鎌倉の明月院です。いわゆる「あじさい寺」ですね。私も、もうだいぶん前ですが、2、3度ほど行ったことがあります。

あじさい寺と別名のある寺は、全国に他にもあります。ただ、試験対策的には、まず明月院を押さえたいところですね。

通訳ガイド試験に使えそうな明月院の基本情報としては、
(1)鎌倉時代にできた禅寺
(2)境内に植えられた数千本ものアジサイが有名
(3)枯山水の庭園も見所
(4)境内のお茶どころで、抹茶と和菓子が楽しめる
などです。

実は、明月院は紫陽花の季節だけではなく、秋の紅葉も有名です。方丈内の円窓「悟りの窓」から見る庭の紅葉は、鎌倉を代表する絶景で、丸い額に入った絵画に例えられます。
実は、『2019全国通訳案内士試験二次口述過去問詳解(上)』において、実務質疑問題「日光の紅葉が既に終わっていた」の解答例に、私は「代案提示」として使っています。「鎌倉の紅葉は日光より遅いから、今が見頃のはずです。おすすめは明月院の…」という持っていき方ですね。

ぜひ、皆さんも、ご自分のプレゼンを作ってみてください。

ちなみに、「アジサイ」は英語で何と言うか、は知っておく必要があります。こうした単語を覚えるためには、何といっても「PEP単語カード」です。無料メルマガ登録で無料で入手できます。