新年度が始まりました。東京は桜が満開です。
4月年度初めの制度は、いろいろ批判もありますが、桜と共にフレッシュなスタートを切る、というムードは強く日本に定着してしまっており、日本人としてはなかなか捨てがたいものがありますね。
2月に合否発表のあった2021年度 全国通訳案内士試験は、3月までは「本年度の試験」でしたが、4月からは「昨年度の試験」と呼ぶことになります。
本年度の全国通訳案内士試験について、受験をする予定の方は、すでに準備のスタートを切られているものと思います。迷われている方は、もうそろそろ迷うのはやめ、決断をする時期と思います。早めの着手が肝要だからです。桜の開花と共に勉強を開始するのが、ゴキゲンなやり方だと私は思います。
受験勉強において、基礎知識の習得は特に早めの着手が必要です。基礎知識の中で典型的なのは、英語の語彙力です。
「単語を知っている」には、いくつかのレベルがあります。すなわち、単に「見たことがある」というレベルと、「ニュアンス・用法まで把握しており、文中で使いこなして情報発信できる」というレベルでは、同じ「知っている」でも大きく違います。
もちろん、使いこなせるレベルの語彙力が望ましいわけですが、誰もいきなりニューワードがこのレベルで覚えられるわけではなく、最初は「見たことがある」から始まり、徐々に「なじみ」の度合いが高まっていく、というのが通常の単語の記憶のプロセスです。
そして、このプロセスには一定の時間が掛かります。また、通訳ガイド試験は日本事象説明用の特殊な語彙が多い。そして試験で役に立つのは高いレベルに至った語彙力です。だから早く学習に着手することが大切なわけですね。
高いレベルの語彙力も、最初はとりあえず「見たこともない」を「見たことがある」にステップアップするところからその習得が始まります。その最初の段階に有効な教材として私がお勧めしているのが、「PEP単語カード」や「クイックレスポンス単語テスト(QRT)」です。
QRTは有料ですが、「PEP単語カード」は無料メルマガ登録者の方々に、無料でデータを提供しています。
「PEP単語カード」作成用の用紙はこちらから購入できます。
多くの語彙を、とりあえず頭に入れる、という作業には、日常のスキマ時間をあて、かつ早く着手することが肝要です。「PEP単語カード」は、まさにこの目的にピッタリの教材なのですね。
常にポケットに忍ばせて、ヒマがあるときは取り出して、チラッと見ておく。こういう努力に早く着手しておくと、後が楽に、楽しく勉強できると思います。
PEP単語カードは、3月に更新を行い、現在エントリーが1,110語になっています。
桜の開花と共に、ぜひゴキゲンな学習を!