前回までの記事で、「英語スピーチ暗唱」という英語学習法について、私の経験に基づき、具体例として「リンカーンのゲティスバーグ演説」「ケネディ大統領の就任演説」「キング牧師の I Have a Dream」を挙げつつ、語ってきました。
私が自分で暗唱した英語スピーチは、この3つだけです。この後は、英検1級、通訳ガイド試験、等の試験への挑戦に移り、私が英語の勉強自体を止めてしまった時期も含め、数十年の月日が流れました。
その間、新たな名スピーチがいくつか生まれました。たとえば、スティーブ・ジョブズの「Stay Hungry, Stay Foolish」とか、オバマ大統領の勝利宣言演説「Yes We Can」などですね。
私は、2013年にPEP英語学校を起ち上げた際、通訳ガイド、会議通訳、に加え、「スピーチ暗唱コース」を設けました。実はこの「スピーチ暗唱コース」を設けたきっかけは、例の「面接再現動画」にご出演をいただいた、弁護士の芝田麻里先生が、スピーチの暗唱を好んで勉強されていたことです。
芝田先生は、私がPEP英語学校を起ち上げたばかりの頃、私が試験的なSkypeレッスンを受けていただけないか、とお願いしたところ、快諾してくださり、その際に教材としてご希望だったのが、オバマ大統領の勝利宣言演説だったのです。
芝田先生は、暗唱を完遂され、今でも折に触れ復習をされています。昨年、先生のご主人がシェフを務められているフレンチ・イタリアン・レストラン「オステリア武」にて、忘年会をした際、先生は「洗面所の壁にオバマの演説のプリントを貼り付けて、勉強している」というお話をされていました。
私も「スキマ時間勉強派」なので、この話が印象に残り、その後、「有名英語スピーチ・ブロックカード」(PEPメルマガ登録で無料提供中)を作るヒントとなりました。
英語スピーチ暗唱は、大人の教養としてふさわしく、かつ、英語のレベル的には高校生ぐらいからでも十分できる、非常に優れた英語学習法です。コーチがいれば理想的ですが、独学でも可能です。ぜひ挑戦してみてください。(おわり)