文書「2021年度全国通訳案内士試験 口述試験の予定内容について」の文面

通訳案内士法の改正(業務独占廃止がなされた)と通訳案内士試験のリニューアルのあった2018年からり毎年、全国通訳案内士試験の二次口述受験者に対しては、「2021年度全国通訳案内士試験 口述試験の予定内容について」というタイトルの書面が交付されています。

この書面は、2018年度については各受験者に対して郵送されたほか、PDFにてJNTOのHPで一般公開もされていましたが、翌2020年度は受験者への郵送のみになり、2021年度は各受験者へも電磁的方法(電子出願の際に作られる「マイページ」にて)のみで交付されました。

PEP英語学校は、本年度の受験者の方から当該書面の内容を情報提供をいただきましたので、これを今後の受験を考えておられる一般の方々の参考に供するため、以下、当該文面を示します。情報提供いただいた受験者の方には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

当該文書の内容は、概ね例年と同一ですが、冒頭のコロナ対策に関する記述と、末尾の<その他の連絡事項>のみが、昨年と異なっています。

それから、すでにご承知の方も多いのですが、当該文書の項目2の④(「実務質疑」と呼ばれる課題の出題方式)については、実際の出題の様子とはややかけ離れています。実際の出題の様子については、PEP英語学校で発信しているYouTube「新・面接再現動画」書籍『過去問詳解』等を参照し、正しく把握いただくことをお勧めいたします。

2021年度全国通訳案内士試験 口述試験の予定内容について

2021年度の口述試験においては、新型コロナウィルス感染症拡大防止策のため、受験者及び試験委員の両者ともに、不織布マスクを着用した状態で試験を実施いたします。各自、不織布マスクをご用意ください。試験の流れは、次の通りです。

1. 試験時間は全体を通じて10分程度です。

2. 口述試験の進め方は以下の通りです 。

① 受験者は、その場で配付される日本語で書かれた3つのキーワードから1つを選択し、そのテーマについて受験外国語で2分程度のプレゼンテーションを行って下さい 。

(例題)

1.絵馬
2.高野山
3.インスタ映え

② ①のプレゼンテーションの内容について、受験外国語で質問をしますので、受験外国語で回答して下さい。

③ 次に、試験委員が日本語で読み上げる内容について、1分程度で受験外国語に訳して下さい。配付した用紙と筆記用具を用いてメモを取っても構いません。

(例題)茶道は1杯のお茶で客をもてなす儀式である。茶道では、亭主は決められた作法に従い、ていねいにお茶を用意する。客はその気持ちに応えて、感謝の意を表しながらお茶をいただく。茶道で使われるお茶は抹茶で、和菓子はお茶を飲む前に食べる。

④ ③の内容に関連して、日本語で通訳案内の現場で想定される状況に全国通訳案内士としてどのように対応するかを問います。試験委員をお客様と想定し、受験外国語で受け答えして下さい。

(例題)お客様が茶室に入る前に、茶道には作法や決まり事があると聞いて緊張しています。あなたはお客様に対し、どのように声をかけますか。

3. 2①及び2③の内容は、全国通訳案内士試験ガイドラインにある、日本の地理、歴史並びに産業・経済・政治及び文化についての主要な事柄のうち、外国人観光旅客の関心の強いものを題材とします。なお、上記の出題例は、あくまでも参考例です。

4. 試験委員は2名(原則として、受験外国語母語話者1名、日本語母語話者1名)です。

<その他の連絡事項>

口述試験に進まれる方で、筆記試験受験科目に1科目以上「免除」が含まれている場合、結果通知の記載は「筆記試験結果 通過」となりますが、今般「筆記試験結果 合格」と表示されていたため、正しい記載に訂正いたしましたのでご確認ください。来年度に本試験を受験される場合、今年度の施行要領に照らすと「前年度5科目合格者免除」の対象外となります。

以上